10月10日は銭湯の日。
江戸最初の銭湯は、天正19年(1591年)銭瓶橋のほとり
現在で言えば、日本橋の常盤橋公園の前あたりに開業
されました。
江戸の町は、関東ローム層の地質と風の強さから
埃っぽく、人々は銭湯へ通い、銭湯の数も増えました。
八丁堀の銭湯には、女湯なのに刀掛けがあった
七不思議の話があります。
それは、混雑する朝の男湯を避け、同じ時間に閑散とし
た女湯を留湯(貸し切り状態)にして、八丁堀の与力
同心が入り、隣りの男湯から聞こえる話に耳を傾け
情報収集を行なっていました。
さて、現在の八丁堀近くにある銭湯、入船湯。
刀掛けはありませんが、変わって見事なタイル絵があり
ます。4代目歌川国政が描いた浮世絵を陶板に焼付けた絵
です。熱めの湯につかりながら鑑賞されてはいかがで
しょうか。10日はかわり湯が実施される予定です。
◆入船湯
東京都中央区入船3-6-14
東京メトロ日比谷線、JR京葉線「八丁堀」A1出口徒歩7分