人形町通りを水天宮に向けて、時々、横丁に入りながら歩きます。
10月三連休の中日8日、人形町界隈の出店の周りには、子供たちがあふれていました。
親子連れで、子供たち同士で。
祭り・縁日に来るたび、中央区内に子供たちの姿が多く見られるようになったことが実感できます。
7日までの三日間、人形市が開かれ、華やかな風情ある街並みを見せてくれたエリアです。
10月8日は「てんてん祭り」。
「てんてん」は、出産までの十月十日(とつきとおか)の掛けことばで、10月10日前後の休日に行われる、子供たちを中心にした行事です。
子供が大好きな、はしご消防車、ポンプ車、白バイなどの実車が揃っています。
おや、胸に「119」を付けた、東京消防庁のマスコット、「キュータ」くんもいました。
ヘルメットの大きさで、アンパンマンに出てくるキャラクター「てんどんまん」や「かまめしどん」を思い起こすのは私だけでしょうか。
荒汐部屋のお相撲さんのコーナーは、毎年大盛況です。
力士と対戦できる「わんぱく大相撲」で、子供たちの気分は最高潮になります。
お相撲さんたちは、写真うつりがとても素敵なんですよ。
縁台将棋のコーナーもありました。
史上最年少棋士の藤井聡太四段の活躍もあり、子供たちは大人相手に真剣に盤に向かっていました。
そうそう、先日、藤井君グッズを求めて千駄ヶ谷の将棋会館に言った知人の話。
売り切れで手に入らなかったのが、加藤一二三さんのクリアファイルだったとか。
77歳で歌手デビューも果たした「ひふみん」って、思っていた以上の人気なのですね。
てんてん祭りの名のゆかりともなっている水天宮様に到着。
初参りの赤ちゃんや着飾った子供、パパ・ママ・じいじ・ばあばに囲まれて。
赤ちゃんを抱っこする、どのお母さんも美しい。
日々の子育ては本当に大変なのですが、すくすく育つわが子を見る目が優しく喜びに満ちています。
先月、生まれた孫を抱きあげるために、博多へ行きました。
ひどいつわりで、ほとんど食べることも飲むことさえできず、逆子の状態で、医師は帝王切開を選択。
入院が続くかなと思っていました。
お母さんは体がぼろぼろになるまで、赤ちゃんに力を注ぎ込み、生んでくれました。
抱きあげると、パッチリと目を開けて、私を見つめてきます。
生まれたばかりの赤子の目は、まだ映像を映し出す能力はないといいます。
でもすべてを見透かされているような心地さえしました。
時折、乳房を求めてか、右・左に大きく口を突き出してきます。
このいたいけな体は、小さな宇宙にまでたとえられます。
絶対的な愛おしさは、星にさえ比べうる重量を持っていました。
水天宮様、おかげさまで元気に育っています。