「緑の環境デザイン賞」の特別企画「おもてなしの庭」で、「おもてなしの庭」大賞を受賞した「京橋大根河岸おもてなしの庭」が整備されて約半年が経ち、植栽も落ち着いてきました
場所は、かつて京橋川に架かっていた京橋の北詰西側の橋のたもとになります
中央通りに面していて、通りの向かい側にはポリスミュージアム(警察博物館)があります
京橋川は、水運の要所として大変賑わっていたそうですが、1964年に開催された東京オリンピックに合わせて首都高速道路を整備するにあたり埋め立てられました
この一角には、「京橋大根河岸青物市場跡」の記念碑があります
江戸時代、京橋北詰西側の河岸地は、大根を中心とした野菜の荷揚場で、新鮮な野菜を提供する市が立っており、この河岸は関東大震災まで続いたそうです
もうひとつ、「江戸歌舞伎発祥の地」の記念碑もここにあります
これは、寛永元年(1624年)に猿若座(のちの中村座)の猿若勘三郎が中橋南地(現在の京橋1丁目周辺)で櫓を上げたのが始まりで、これを記念したものです
また、整備工事の際、埋め立てられた京橋川の護岸が見つかり、その一部も人々の目にふれるように整備保存されています
京橋と京橋川に関する説明板も中央通りに面してあり、歴史がわかりやすく書かれています
街歩きに適した気候になりました
銀座からも、日本橋からも、東京駅からも歩いて来れる距離ですので、「京橋大根河岸おもてなしの庭」に立ち寄ってみてください