10月29日の中央区まるごとミュージアムは台風の接近であいにくの雨となってしまいました。SARUは初めての無料バスのボランティアバスガイドをするために晴海旅客ターミナルへ。8時ごろに築地三丁目のバス停から都バスで向かいましたが、バス停にはスタッフの方が既に準備を始めており、雨で寒い中、外で大変ですねえと話して晴海へ。晴海には予想外の客船が横付けしておりました。イタリアの大型客船「コスタ ネオ ロマンチカ」号とのこと。どうも台風を避けて予定変更し東京に入港していたようです。一般公開の南極観測船「しらせ」はその後方に着岸しておりました。SARUはガイドを終えて知りましたが、今回の公開は先代の「しらせ」だったんですね。現役の「しらせ」と思いガイドしてしまいました。雨が酷く、現役のほうは横須賀で見学したことがあるのでパスしてしまいました。先代とわかっていれば行ったのに...。ちなみに南極観測隊は例年晴海ふ頭からしらせに乗って出港していきます。晴海会場では雨でちょっと外での催事は厳しかったですが、屋内での「中央区プリエールジュニアコーラス」の合唱には客船の外国のお客さんなどもいて、かわいい歌声に拍手をしておりました。
バスの方は、雨で朝1番のバスということでお客さんも少なかったのですが、窓からの景色もよく見えず、緊張に言葉も忘れ、また、客船の方でしょうか外国人の方もいらしゃって冷や汗ものでした。乗車された方、拙いガイドですみませんでした。一番ドジったのは話そうと思っていた薬研堀不動院の講談のいわれをとばしてしまったことです。そこで反省を込めて薬研堀不動院に向かいました。ここではお抹茶をいただきながら地元の方としばし歓談。川崎大師の別院だそうで「厄除けには混んでる川崎よりこちらのほうが良いですよ」とのこと。今度の厄除けはこちらでお願いしようと思うSARUでした。で、講談は江戸時代に近くの両国広小路、浅草見附の町辻で赤松清左衛門という人が太平記を講じたのがはじまりだそうで講談発祥記念碑が立っております。この日はまるごとミュージアムの企画で一龍齋貞友師匠の講談をききました。師匠はちびまる子ちゃんのお母さん役の声優でもあります。演目は鼠小僧次郎吉のもの。どうも講談が鼠小僧を義賊に仕立て上げたようで、鼠小僧の墓はちょうど両国橋を渡ったところの回向院にあります。小気味よい語り口であっという間に時間が来てしまいました。このテンポの良さは案外と今の時代にマッチしているのではないかと思います。また、今は女性の講釈師さんが非常に多いそうです。興味のある方は毎月28日に無料の講談会を催しているそうなので、足を運んでみてはいかがでしょうか。