歌舞伎座は、昭和通りと晴海通りの三原橋交差点そばに位置しています。
<<<< かつてはここに三原橋がありました >>>>
この交差点を右(北東方向)に曲がると江戸橋。銀座通り(東海道)との交差点を左(南西方向)に曲がると 新橋、右(北東方向)に曲がると京橋・日本橋。日比谷方面に行くと数寄屋橋。かつては橋がありましたが 今は、ほとんど橋は無くなり地名のみとなりました。(今工事中ですが、三原橋は橋があったことの記憶があります)。 昭和30年の初めまではこの周辺や築地・明石町にかけては橋や川が多くありました。 また京橋は江戸歌舞伎発祥の地です。
<<<<< 江戸歌舞伎発祥の地碑 >>>>>
晴海通りを隅田川まで進むと勝鬨橋があります。当時の日本の技術のみで1940年に完成されました。 この橋の特徴は中央部が跳ね上がるように開き、大きな船が隅田川を往来しました。 1970年を最後に開閉は停止となりました。
さて、歌舞伎座に目を移すとその特徴は破風と正面の破風の上にある櫓です。 破風は私の知る限りほとんどの日本の城にあります。
<<<< 正面の破風の上にある櫓 >>>>>
また正面には歌舞伎座の座紋「鳳凰丸」があります。 この「鳳凰丸」瓦や提灯などにあしらわれていますが右を向いています。 一つだけ逆の左を向いている鳳凰があるそうで、「逆さ鳳凰」と言いこれを見つけると"幸せになれる" とのこと。
歌舞伎座右手に歌舞伎稲荷神社があります。先代の歌舞伎座以前は建物の中にあったそうです。 (先代歌舞伎座時代に観劇しましたがどこにあったか記憶がありません) 今は何時でも誰でも御参りができます。
<<<<< 歌舞伎座右手にある歌舞伎稲荷神社 >>>>>
歌舞伎座の演目は毎月変わります。「昼の部」・「夜の部」というくくりで 切符が発売されているのですが、お値段は「4千円~2万円」です。 また好きな幕だけを気軽に鑑賞できる一幕見席(ひとまくみせき)(「幕見席」)があります。
< < 一幕見席を買うとこのような券を受け取ります。座席番号ではないのでご注意 >>
お値段は演目や上演時間によって違うようです。最上階なので花道はほとんど見えません。 これは座席指定ではないのでご注意を。
週末は見ての通り大変多くのひとが幕見席に並びます。時間が取れればぜひ平日に
歌舞伎の特徴の一つに「大向こう」とよばれる人たちの掛け声があります。 私が幕見席で見ていたとき、そばでこの掛け声があり隣席にいた外人旅行客が驚いていました。
また化粧も特徴があります。もともとは顔の血管や筋をオーバーに表現したものだそうです。 赤は正義・勇気 青(藍)は悪 茶は鬼・妖怪 を表すのに使うそうです。 隈取は筆やはけを使うのではなく指をつかうそうで、そのため「描く」のではなく「取る」 と言うのだそうです。
次月につづく。