古くから「三の酉がある年は、火事が多い」と言われていますが、明暦3年(1657年)の「明暦の大火」は現在の中央区の大半を焼けつくした歴史に残る事件でした。この年が三の酉まであったそうです。いわれはともかく「火の用心」ですね。写真は人形町通りにたなびいている「火の用心」のフラッグです。「秋の火災予防週間」です。
「火の用心」の隣は人形町通りに二つある「からくり櫓」の一つ「江戸火消しからくり櫓」です。このあたりは江戸火消し「いろは四十八組」の「は組」の受け持ち地区でした。人足が600人近くと江戸の町の中でも2番目に多い組でした。もう一つの「からくり櫓」は通りの向かい側に「江戸落語からくり櫓」があります。ともに11時~19時まで1時間ごとに2分間ほどの短いショーですが人形が音とともに現れ、江戸の風情を感じさせてくれます。
上の写真は「日本橋七福神」の一つ松島神社(大鳥神社)です。ご祭神は「大黒神」です。11月には日本橋で唯一の「酉の市」が行われます。今年は11月6、18、30日が開催日です。
※中央区日本橋人形町二丁目15番2号 東京メトロ半蔵門線水天宮前駅5番出口 人形町駅A1番出口