10月20日から11月7日まで日本橋のコレド室町、福富の森周辺で「熈代祭」を開催していました。今年で2回目だそうです。ちなみに字が難しいですが、「きだいまつり」と読みます。東京メトロ三越前駅に行くとみられる江戸期の日本橋の繁栄を描いた絵巻「熈代勝覧」から名付けたのでしょうね。「熈代勝覧」の意味は「熈(かがや)ける御代の勝(すぐ)れたる景観」という意味だそうで、現代にその賑わいを再現したということでしょうか。
会場では日本橋にある各地のアンテナショップの出店や日本酒の呑み比べ、また和楽器演奏やけん玉など伝統パフォーマンス、華道や水引き、わら細工などの伝統技術の青空教室も開かれ、たくさんの子供たちが喜んで参加していました。
そんななか、SARUは特設ステージでの三遊亭遊馬師匠の落語「百川」を見てきました。「百川」は日本橋浮世小路にあった料理屋の名で、奉公人の百兵衛のお国訛りを客の魚河岸の衆が聞き違えて起こる大騒動を面白おかしく噺す古典落語です。日本橋と人形町が舞台なんですが、そういえばここが復活した新浮世小路ですね。少々肌寒い陽気でしたが、芸と笑いが堪能できて良い時を過ごしました。
ちょっと蛇足ですが、百川ついでに。
百兵衛さんが使いに行くのが三光新道。今も人形町にあるそこの三光稲荷神社は失せ猫祈願でも有名です。(下の写真)江戸時代はペット時代の幕開けでもあったようで、猫侍ではないですが、迷子猫も多かったんでしょうね。