『ギフト、そして自分も楽しむ』をセオリーどおりに取材します、rosemary sea です。
室町砂場さん、創業といわれるのは明治2年(1869年)とのこと。
150年近くの歴を誇る老舗のお蕎麦屋さんです。
天ざる、天もりはこちらのお店が発祥だそうです。
室町砂場 代表取締役 村松毅(むらまつたけし)さんにお話を伺いました。
ー 天ざる・天もりについて
「元々ある天ぷらそばですね、温かい種物、これを夏場でも食べやすく、と。
熱いし、天ぷらは油ものですからね。夏場は敬遠されます。
それを食べやすくして、冷たいせいろのつけ麺にしたのがそれですね。」
「天ざる・天もりの発祥と、よく言われますけれども、僕らとしては老舗としてお客様から求められますので、多分商品としてアピールするのは、老舗として永く続いている商品というのが期待されるものだと思います。
僕らは蕎麦屋の中でも割と古典的な商品という、昔ながらの蕎麦屋のメニューというのも大分残してやっておりますので。
それは大事にしています。」
ー おかめそばについて
「おかめそばは彩りが良いものですから、蕎麦屋の蕎麦というのは割とシンプルなので、インスタ映えがそうそうしないのかもしれませんが、その中で、具材があって、赤い色があったり顔が描かれてあったりということですね。」
ー 今の季節ですと、他に・・・
「あられそばがあります。
大分古いメニューなのですが、青柳の貝柱をあられに見立てまして、それをかけるんですけれども、盛り付けてお出しするのですが、最近そういうものは、昔は安かった食材もどんどん高く値が張るようになってしまってなかなかお出しできないんですけれども、それでもなるべく続けて出していこうとは思っているんですが。」
「何でもバリエーションとして卵でとじちゃえば『とじ』のなるので、あられそばはあられとじに、南蛮だってとじれば南蛮とじになり、天ぷらだってとじればそれで1種類増えます。」
ー 釜揚うどんについて
「釜揚は冬場ですね。熱々のものが好まれますので。
本来、蕎麦屋でのうどんというのは副産物ですので。
サブタイトルみたいなもので、割と主ではないのですけれども、それはもううどん屋さんには負けるかもしれませんが、それでもやはり最近ですと『そばアレルギー』があったり。
そばアレルギーの人、自分で蕎麦屋には来ないでしょうけれども、どうしてもお連れさんと来ないといけないという時に、蕎麦の代わりにということで、言っていただければ蕎麦とは別の鍋で炊いてお出しします。蕎麦鍋でやったらアウトですから。」
「あとは寒い中ですと、うどんの方がいいなっていう方も。
あんかけ類はうどんの方が主になりますから。蕎麦だとどうしてもうどんと違って弱いですから。切れやすいですね。
そんな中でうどんなどもやってますけどね。」
ー 夏場ですと、天ざる・天もりの他には・・・
「涼味とろろそばと言いまして、普通のとろろそばと代えて夏場だけのものがあります。
塩味ベースと言いますか、あっさりした味付けにしていますけれども。」
「あとは1品料理で冷たいお料理も種類がございます。
元々どこの蕎麦屋でも天ぷらの1品料理はやっていますから、天ぷらともりそばを頼めば天もりができちゃうから、天もりを新たに新メニューにする必要はない訳ですね。
天ぷらをさくさくで皿盛りで召し上がりたい時には、1品で天ぷらのお料理を頼んでいただければ全然大丈夫です。
一緒に持ってきてって言われれば、タイミングで一緒にお持ちするようにしますので。」
・・・村松社長、お話をいただき大変ありがとうございました。
【お知らせ】
来年1月27日公開予定の東野圭吾さん原作の映画「祈りの幕が下りる時」の撮影ロケが今年6~7月に全国各地で行われました。
原作と同様、中央区日本橋がお話のメインとなっています関係上、当然日本橋においても数々のロケ地が存在します。
ロズマリはこの映画のロケ地めぐりを敢行し、後日の記事とさせていただきます。
そしてそして実は室町砂場さん、そのロケ地の1つです。
7月2日のロケでしたが、村松社長より詳しくお話を伺っております。
このお話はとにかく後日、乞うご期待、です。
(C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会
映画「祈りの幕が下りる時」公式サイトはこちら
⇒ http://inorinomaku-movie.jp/
室町砂場
日本橋室町4-1-13
JR神田駅南口より南へ徒歩3分です。
03-3241-4038
営業時間 平日 11:30~21:00(ラストオーダー20:30)
土曜 11:30~16:00(ラストオーダー15:30)
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