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来年は、笑いに満ちた戌年です。

[小江戸板橋] 2017年12月18日 09:00

私は、犬が少し苦手だ。

いやいや、けして犬が嫌いなわけではない。

とても賢い動物だし、人間のパートナーとして忠実でかわいい存在である。

正確に言えば、犬に服を着せている人が苦手だ。

服を着せられてスムーズに動きが取れない姿を見ると、なんだか気の毒に思うのだ。

犬をかわいがるのなら、もっと自由にしてあげればよいのに。

ましてや、乳母車に乗せられている姿を見た日には、「犬は喜び、庭駆け回るだろう。」って、駆け回れない姿をかわいそうに思う。

レストランのバルコニー席で、人間と一緒にお食事をしている様子には、目を合わせないようにして通り過ぎている。

「ワンちゃんは、もう家族と同様なんだから、変なこと言っちゃだめだよ。」と、妻にたしなめられる。

 

もしかすると私には、5代将軍徳川綱吉の「生類憐みの令」を実践した役人に、ひどい目にあわされたご先祖様がいるのかもしれない。

都市の環境においては厳しい制限があるのだが、犬と一緒に野山を駆け回り、農道を疾駆する姿などは、遠い昔のことになってしまった。

 

さて、中央区で有名な犬というと、誰になるのだろう。

築地川銀座公園には、名犬チロリ記念碑が建っている。セラピードッグとして活躍した犬たちだ。

日本橋小学校は、かつての西郷隆盛の屋敷跡に建てられている。上野の西郷さんの銅像のように、屋敷には数匹の猟犬が飼われていたという。

 

中央区内ナンバーワンは、何といっても水天宮様の「子宝いぬ」ではないだろうか。

元気に跳ねまわる子犬を、いとおしそうに見守る母犬。寝そべってはいるものの、耳がピンと立っている。子犬に異変があれば、さっと飛び上がりそうな、凛とした気迫も感じる。

親子の犬の周囲を、子・丑・寅・卯・・と十二支の文字が刻まれた石が囲んでいる。

自分の干支を撫でると、安産、子授け、子供の健やかな成長などの御利益があるのだそうだ。

どの干支も「なでなで効果」で、金色に輝いていた。

願い事を書く福絵馬は、もちろん親子の犬の絵柄。

縁起物の福犬は、竹籠(たけかご)をかぶっている。

「神様のご加護がありますように。」との意味が込められている。

そして、犬という字に竹冠を付けると、笑いになる。

「笑いが絶えないように」という思いもあるようだ。

 

さあ、クリスマス、年末・年始と忙しい日々が続く。

来年も、笑いに満ちた戌年にしたいものだ。

ワンちゃんかわいいですね。

あっこれ、「aibo」なんですか。AIを搭載した犬型ロボット!