2017年もあと3日、何かと気ぜわしい時期ですが、昨日から始まった「草乃しずか展」入り口は凄い人・ひと。年末のこの時期はゆっくり見られるだろうという予想はすっかり外れ、でもファンのひとりとしては嬉しい想定外です。草乃しずかさんは日本刺繍作家として国内での個展のみならず海外でも展覧会やワークショップを通し精力的に日本刺繍の普及活動に取り組んでいます。今回の展覧会はご本人のことばを借りると「日本人が表現してきた文様を刺繍によって表現することに挑戦しました。繍仏から始まり、服飾文化としての刺繍、今日のアートとしての刺繍へと移り変わってきた様を約200点の作品で展観」とのこと。
会場で目を引くのは「心に着せて」をテーマにしたエカテリーナ、マリー・アントワネットから淀君、北条政子、紫式部など13人の歴史に残る女性たちへの振袖。確かにこういうイメージだなと感じさせられる作品です。私が興味を持ったのは「日本の伝統模様110点」です。古来の日本の文様を「日本刺繍の技術を駆使して製作したもの。青海波、菊花菱、紗綾形などよく知られているものもありますが、籠目、雲龍、一つ鱗など名前と模様が不勉強で一致しないものもたくさん。
いつもは印刷物でしか見ることがないものが多いので110点がすべて刺繍の技法で製作されて展示されているのを見ると何とも洒落たデザインと色彩に驚嘆です。文様自体は1000年以上前からあるものですが、今でもこんな新鮮な印象を与えるのは本当に凄いと思わされます。
展覧会特別企画として「祝・新春ギンザの「和」めぐりマップ」が展覧会と同時期銀座1丁目から8丁目のお店で開催中です。展覧会のチケット半券でお店で特典が楽しめます(会場でマップが配布されます)
新年にちょっと日本文化を考えるのにぴったりの展覧会です。
「草乃しずか展」1月15日まで
松屋銀座 8階イベントスクエア10時~20時(最終日は17時閉場
入場料一般1000円