1月20日土曜日、小学校の同窓生8人と銀座の街歩きを楽しんだ後、落語に精通している男の子(40年振りの同窓会がきっかけで、関東に住む同窓生の集まりでは永遠に男の子と女の子な訳です)の発案で、日本橋の昭和通りにほど近い薮伊豆総本店さんの落語会に行ってきました。私にとっては、初生落語のようなもの。どんなお話しが聞けるのでしょうか?
日本橋のオフィス街に忽然と現れた重厚な料亭のような門構えに、期待も一層ふくらみます。
小気味いい話しぶりの女将さんに出迎えられて、私たち一行は、3階のお座敷へ。
春風亭一左さんと朝之助さんの落語を聞かせていただきました。江戸の庶民や殿様が、滑稽に、そしてたくましく生きている様が、お二人の話術で描かれます。特に黄金餅では、今川橋、本石町、日本橋、京橋、尾張町、出雲町、新橋と、中央区の街案内では外せない江戸のメインストリートの町名が次から次へと出てきました。
2時間があっという間に過ぎた後は、お蕎麦をいただきながら、一左さんと朝之助さんが席を回って、どんな質問にも笑って答えてくださいました。
一左さんと朝之介さん
お二人とお話ししていると、また来て応援したいなぁと思える時間となりました。
店に伝わる由来によれば、薮伊豆総本店さんは、江戸の天保時代(1830~1843年)には「伊豆本」の店名で京橋で繁盛していた蕎麦屋さん。明治になって老舗店「薮」と暖簾包含し「薮伊豆」となり、「薮」の直系分店(現在浜町・浅草並木・高輪とここ4店舗のみ)となったそうです。落語を詳しく知らない私でも、そのお顔は小さい頃CMで拝見した、5代目柳谷小さん師匠が一門の落語会を京橋のお店で開いていたのがご縁で、日本橋に移った今でも、お孫さんの花緑さんや、若手の落語家さんが落語会を催しているそうです。
お店の皆さんが軽妙にお相手くださって、本当に、また日本橋での外せないご案内店が増えました。是非、皆さんもお出かけください。
女将さんの言葉を借りれば、「江戸からの蕎麦と落語を一緒に楽しんでください。」