銀座1丁目、昭和通りに面した銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)の2階ギャラリーで、現在、倉品 雅一郎氏による新作展「hitokariudo 人狩人 human hanter 増殖するアセンブリッジ・アート 金属オブジェ「異世界」+「時刻機」」が開催されています
倉品さんの、こちらのギャラリーでの作品展開催は、3回目だそうです
倉品さんは異色の経歴、なんと小学館で35年間、漫画誌編集者として、石ノ森章太郎、あだち充、さいとう・たかを、藤子不二雄Ⓐ氏 他多数のそうそうたる作家を担当してこられたそうです
「ビックコミック」の編集長を歴任された後、現在は、藤子スタジオ顧問として「笑ゥせぇるすまんNEW」企画などクリエーションの一線で活動されていらっしゃるとのこと
それと並行しながら、美術作家として、電子機器と金属素材によるオブジェや彫刻=「アセンブリッジ・ アート」でご自身の世界観を追求してこられたそうです
「アセンブリッジアート」とは、紙や木片、金属板などの素材・廃材を寄せ集めて作品にする芸術だそうです
そのため、倉品さんは、骨董市()等で、作品の素材となりそうな物を集められるとのこと
照明をあえて薄暗く設定したギャラリーには、ゼンマイ、モーター、歯車、メトロノーム、謎の機械等を組み合わせた倉品さんの「作品」が展示されています。
「人狩人(ひとかりうど)」という怖そうな名称、古びた真鍮の存在感、時間の経過を刻む無機質な歯車の音、メトロノームのリズムの組み合わせ等によって、会場に入るとまったくの別世界に連れていかれた様で、逆にいい気持ちになりました。
要所要所に使われている市松模様の白と黒のタイルが「レトロモダン」と言うのでしょうか、古くて新しいです
真鍮の廃材を組み合わせて創り上げられた作品が、光背を背負った金箔の仏像のようにも見えてきてしまう不思議な作品展、皆さんも体験されてはいかがでしょうか
開催期間が2月25日(日)までですので、このブログで、「漫画編集者」と「美術作家」を両立させてこられた作者の新作展に関心をお持ちになった方は、是非早めにお立ち寄りください。
時間は、11時から18時までですが、最終日の日曜日は16時までとなりますのでご注意を
なお、ギャラリー内での写真撮影についてはご了解をいただき、倉品さんからは直接展示品についての丁寧なご説明をいただきました
ありがとうございます
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