話題の高麗屋三代同時襲名公演も2か月目に入り、益々の人気でチケット手配も大変。漸く友人たちにチケットを渡して私もやっと歌舞伎座に。入り口の番頭さんと呼ばれる役者さんのマネージャー役の方たちの受付の後方にずらりと並んでいるのは出演俳優の奥様方20人近く。流石に華やか、圧巻です。客席に足を踏み入れた途端目を引くのは草間彌生デザインの祝幕。黒地にカラフルな3点が凄いインパクト。あちこちで写真を撮っているお客様が目立ちます。
夜の部は新幸四郎さんの「熊谷陣屋」、襲名披露口上を芝居仕立てで上演する「木挽芝居賑」、奥様方勢ぞろいの理由がわかりました。菊五郎、仁左衛門、吉右衛門そして藤十郎さんまで両花道を使っての俳優総出演です。襲名公演ならではの豪華さ、贅沢です。そして今月話題になっているのが「七段目」の平右衛門とお軽を仁左衛門・玉三郎と海老蔵・菊之助が奇数日と偶数日交替で演じるというもの。1月からどちらの組み合わせで見るか仲間内では大騒ぎになっていました。両方見たいのは山々ですが、チケットも通常よりお高く、また手配も大変なので悩ましい所です。今日は奇数日で仁左衛門・玉三郎の組み合わせ、「孝・玉コンビ」の久しぶりの復活ですが流石、息の合った名コンビ。いい雰囲気です。新染五郎(大星力弥)と新白鸚(由良之助)が37年前の先代たちと同じ役を勤めるのも話題。新染五郎さんは中学生ですが、「歌舞伎の名門の御曹司」を画にかいたような姿の品のよさと美しさで隣の方と「お父さんより更に美男」と盛り上がりました。襲名記念グッズもたくさん揃っています。これは一筆箋3種類あるうちの一つです。
25日までですが、日にちによってはまだ取れる日もあるようです。歴史的な三代同時襲名公演是非ご覧ください。
昼の部は「春駒祝高麗」「一條大蔵譚」「暫」「井伊大老」です。
千穐楽は25日 チケットのお問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~18時)