二月歌舞伎の千穐楽翌日2月26日、六代目清元延寿太夫三十三回忌追善、七代目清元延寿太夫襲名三十周年記念の「延寿会」で延寿太夫さんのご子息二人の初代清元斎寿、七代目清元栄寿太夫の御披露公演がありました。午前の部で襲名披露演目として「助六曲輪菊」、夜の部では中村勘九郎・七之助さんによる「吉原雀」、菊之助さんの「お祭り」仁左衛門さんの「保名」と何とも贅沢な演目が並びます。「口上」では菊五郎さんからのご挨拶が始まると延寿太夫さんが感涙、斎寿さんのご挨拶の時にはハンカチまでお使いになるほどでお喜びの様子が客席まで伝わってきました。隣に並ばれた菊五郎さんの温かい眼差しが印象的でした。
七代目栄寿太夫さんは皆様ご存知の若手人気歌舞伎役者、尾上右近さんです。菊五郎さんの「最近は野球でも二刀流が話題ですが・・」のご挨拶に客席が沸いていましたが、ご本人のインタビュー記事によれば「二足の草鞋でも二刀流でもありません。結婚した相手が歌舞伎、清元は家族」とのこと。とはいえ両立は大変だろうと思いますが、ファンとしてはどちらも頑張っていただきたいものだと願っています。