資生堂ギャラリーは、銀座通りの資生堂パーラーの地下にあります。
現在、Moving Plants 渡辺耕一展が3月25日まで開催中です。
頂いた説明書には、渡辺耕一さんがイタドリ属の植物と出会った経緯、そして、イタドリが旅した足跡を辿る旅に出たこと、訪れた国はイギリス、オランダ、米国、デンマークなど。
そして、シーボルトがオランダ政府の委嘱を受け、日本国長崎の出島のオランダ商館付医師に着任したこと、シーボルトは生きた日本の植物を大量にヨーロッパに運んだ最初の人物であることなどが紹介されています。 是非、お出かけになって、説明書 を頂いて下さい。
私は、東洋文庫87、平凡社が出版したシーボルト著、斎藤 信訳、「江戸参府紀行」を読んでいるので、この写真展には大変興味を覚えました。
シーボルトが江戸に来て日本橋の長崎屋に逗留して、蘭学、西洋医学を教えてくれたこと、土生玄石の将軍下賜の紋付贈呈持ち出し、伊能図持ち出しのシーボルト事件、日本のサクラソウ(学名:Primula sieboldii )、などが、ヨーロッパに紹介するときに学名を登録したことは、世界に学名を登録すること等知らなかった、鎖国下の当時の日本人にとって、築地にある「指紋研究発祥の地碑」に説明がある様に、ヘンリー・フォールズが、「指紋は個人認識に利用できる」ことをネーチャー誌に発表したことと併せて、考えさせられることがあります。