東京都心部を流れる隅田川。この川沿いを、親水公園やテラスとして整備し始めて数年が経ちました。流域全ては完成していませんが、すでに地域の人や観光客、ランナーさん達の憩いの場として定着しています。東京湾岸から浅草方向までほぼノンストップで歩けるとってもオススメの散歩コースです。歩行者のみで車両(自転車含む)は入れませんので安全です。
今回はこの隅田川テラスの中央区部分、両国橋から永代橋の手前までを、画像たっぷりで解説します。歩いてみたいけどよく知らないからめんどくさい...という方に是非!撮影にぴったりの場所や、穴場の桜鑑賞スポットもありますよ。
このような感じで、スカイツリーや国技館などの観光地を眺めながら広ーいテラスを歩いてゆきます。
画像が見辛いかもしれませんが、今回ご紹介するのはこの流域です。
まず、入り口は両国橋から。
一つ目の入り口です。反対側は、今まさに工事中。
あと一ヶ月ほどで完成予定です。ちなみに、親水テラスを1㎡工事するのに、約33万円かかります。この場所の総工事費は、約116400千円!花壇に何が植えられるのか楽しみですね。
2分ほど歩くと、すぐに二つ目の出入り口があります。
ディズニーランドかと思うような階段。中々の撮影スポットです!ここを上がると「東日本橋一丁目歩道橋」。周囲には日本橋中学校があります。かつて矢ノ倉と呼ばれていた地域です。川沿いのテラスも素敵ですが、上に上がると、
このように道路よりだいぶ高くなっていて、柳がたなびく趣ある散歩道となっています。ここを走っているランナーさんも多いです。
さて、テラスに戻って歩きます。
ここもまた、中々の撮影スポットです。
2分ほど歩くと三つ目の出入り口が。
ここも素敵ですね。上に上がると、様々なテレビ番組が撮影されていることで有名な「浜町スタジオ」があります。
また、この場所は「東京水辺ライン」の発着場にもなっています。
水路を利用して都内を移動したい方、船の観光を楽しみたい方は是非!
テラスの壁側には、江戸時代のこの辺りの景色が描かれた浮世絵のパネルがたくさんはめ込んであり、気分を盛り上げてくれます。
また、水辺にもギリギリまで寄れる箇所があり、楽しいです。
2分ほど歩くと、4つ目の出入り口が現れます。
今までよりことさら大きいこの出入り口はどこに繋がるかというと...
一部の方には「ポケモンの巣」でお馴染み、「中央区総合スポーツセンター」です。都営地下鉄浜町駅もすぐそばです。そこそこ広い公園ですので、お祭りやイベントも度々行われており、早朝や夕方にはたくさんの可愛らしいお犬様たちがお散歩なさってます。動物好きな方には眼福な場所です。
テラスに戻ります。
穏やかな早春の隅田川です。見えているのは新大橋です。大正12年に起きた関東大震災で、この橋の上に避難した多くの人が救われたため、「人助け橋」とも呼ばれました。現在の橋は昭和51年に架けられたものです。区民有形文化財指定。
そこから3分ほど歩くと、五つ目の出入り口があります。
ここを上がると直接新大橋に繋がっているので便利です。
このあたりに、なんとドッグランがあります!
十分走れるドッグランです。その名も「わんわん広場」。利用は、平日は午前7時から午後8時30分、土日祝日は午後3時30分までです。利用料はもちろん無料、飲食や喫煙、犬の訓練やブラッシングは禁止です。
ここからすぐに、六つ目の出入り口があります。
ここを上がると箱崎で、アパホテルなどビジネスホテルがあります。かつては中洲と呼ばれていました。ここは夜になると暗くて人通りもなくなるので、一人で出歩くのはあまりおすすめしません。明るいうちは楽しいです!
ここから3分ほどで、7つ目の出入り口があります。
ここは日本橋消防署浜町出張所に直結している階段なので、時々、訓練している消防士さんが見られます。
かっこいいですね。
さて、スタート地点の両国橋から大分歩いてきました。ついに、隅田川が誇る美女・清洲橋が見えてきました!
3分ほどで、八つ目の出入り口があります。
ここを上がると清洲橋、イオンなどがあります。
清洲橋は国の重要文化財指定を受けています。関東大震災後の昭和3年に、復興事業として新しく架け替えられました。ドイツのライン川に架かる吊り橋を元にデザインされたのですが、元となったライン川の橋はなくなってしまったそうで、ここにあの橋がある!と、ドイツの方が見にこられたりしています。
清洲橋を対岸に渡ると、今やイーストトウキョウの代名詞となったおしゃれエリア、清澄白河です。
今、隅田川の中央区側をずっと歩いているわけですが、対岸は江東区。平賀源内や松尾芭蕉ゆかりの地です。こちらもとっても楽しくて美味しいところ。
隅田川テラスには椅子もたくさん置いてあるので、疲れた時や荷物整理をしたい時にもに安心です。清洲橋付近にはテーブル付きのお休み処もあるので、お弁当を食べるにもいいかもしれません。
ポイントは、水面から最大限離れていることです!水面のすぐ近くに椅子やテーブルがセッティングしてある親水公園は結構多いのですが、酔う恐れが高いです...。
5分ほど歩くと、九つ目の出入り口。
ダイワハウスリバーゲートです!近くには水天宮などがあります。
建物が大きなゲートにようになっていて、街側を歩く人も川辺の景色を楽しめるように、風が通るように設計されています。さすがダイワハウス。
そして、すぐ近くには10個目の出入り口。
箱崎IBMです。
ご覧の通り、この辺りは桜がたくさんに植えてあり、春になるととても美しいです!いわゆる観光地ではなくビジネス街のため、あまり知られていないようで、穴場のお花見スポットです。橋がライトアップされるので、夜桜を見るには絶好のロケーションです。
ほどなく11個目の出入り口があり、隅田川テラスは一旦終了です。
日本橋川を隔てて向こう岸は新川エリア。永代橋とリバーシティ21が見えています。
豊海橋を渡ったあちら側にも隅田川テラスは続いています。地続きで行けるのは永代橋の手前までです。
長らくお付き合いいただきましたが、両国橋からここまでで、スタスタ歩いたら30分もかかりません。ちょうど良いお散歩コースかと思います。テラスの途中にもこのような
地図があちこちにありますので、どこから街側に上がるか、あるいは水路を行くのかも迷わずに済むかと思います。
暖かくなると、隅田川テラスではたくさんのお花が咲きいてとっても華やかになります。間も無く工事が完了する隅田川テラス、どうぞ、お花見がてらお散歩しにきてください。浅草・墨堤まで隅田川を歩くのも楽しいですよ!一時間ほどです。