入船3丁目、入船橋交差点に面して、植栽に囲まれて「靴業発祥の地」碑が建っています
碑文には、このように記されています
明治3年(1870)3月15日西村勝三が伊勢勝・造靴場を創建したのは旧築地入船町5丁目1番のこの地であった。勝三は佐倉藩の開明進取の風土に育ち、時の兵部大輔大村益次郎の勧めと、藩主堀田正倫並びに渋澤栄一の支援を得て靴工業を創成しこれを大成した。斯くてこの地は日本に於ける製靴産業の原点であるのでこゝに建碑事蹟を記す
昭和60年(1985)3月15日
日本靴連盟
題字は、堀田正久氏書となっています
堀田正久氏は旧佐倉藩主堀田家直系の子孫であり、4期16年にわたり佐倉市長を務められたそうです
碑文によれば、明治3年の3月15日に、この地に佐倉藩士だった西村勝三氏が革靴を製造する工場を開業されたとのこと
陸軍の創始者であった大村益次郎の「勧め」とは、日本人に合った軍靴(革靴)に対するニーズにもとづくものだったのでしょうし、当時、この築地の明石町一帯が、外国人居留地に指定されていて、多くの外国人による靴の需要も多かったのでしょう
3月15日は、「靴の記念日」です
昨年1月、製靴業発祥と佐倉藩の関係について紹介したブログ記事はこちら ⇒