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ちゃんと覚えていたい「3月10日・東京都平和の日」

[えだまめ] 2018年3月12日 09:00

子連れ特派員のえだまめです


今日、3月10日。

いたって普通の土曜日なので、娘あずきを連れて隅田川テラス方面へお散歩に向かいました。

その途中。

浜町区民館(児童館も入っているのであずき共々よくお世話になっています)の前にたくさんの人。

DSC_2774-1.jpg

そして、いつもと違いお花も供えられていて、みんなで手を合わせていて。


ああ、そうか。



今日は、東京大空襲のあった日です。

1945年(昭和20年)のきょう、深夜0時8分にアメリカ空軍のB29爆撃機が

東京上空に飛来して大空襲が行われ、最大級の被害がもたらされました。

現在東京都としては、この日を「東京都平和の日」とし、様々な行事を行っているようです。


そして、浜町区民館になぜ多くの人が集まるのか。

理由はこちらのレリーフを。

DSC_2773-1.jpg

当時、ここには「浜町小学校」がありました。

そして東京大空襲の夜、お二人の先生と用務員さんがここで殉職され、

小学校も灰塵に帰すこととなったのです。

また、関東大震災を経て火災に強いように再建された学校が多かったので

多くの方が小学校に避難されていたようなのですが

アメリカ軍の空襲の威力は予想をはるかに超えるもので

避難された方も多く犠牲になってしまったようなのです。

レリーフは平成2年に浜町小学校の同窓生の皆様が作られたものですが

「天国からあなたの子供達に話しかけ子供達をお守り下さい

私たちの脳裏に刻み込まれた おやさしかった皆様の

生前のお姿をしのび霊安かれとご冥福をお祈り申し上げます」

ということばは胸にしみるものがありました。


どうしても翌日・3月11日の東日本大震災の記憶の方が新しく、

かつ自分自身が体験したことの方が思い出されやすいものだから

(実際、あの日私も帰宅難民になり、結局勤務先で一夜を過ごしましたし。)

東京大空襲のことが思い出されにくくなっている現状もあるように思えます。


それでも。

平和の尊さを考える日のことを、決して忘れてはならないと思うのです。

レリーフの文章の後半

「再び此の様な災禍のなからんことを誓う」

この言葉をかみしめたいと思います。

浜町区民館(浜町小学校跡)

中央区日本橋浜町3-37-1

http://mappage.jp/cml/SMAP.php?X=139.7945767088&Y=35.6822381386&L=12#S04

 ※レリーフは入り口の左手の外壁にあります