「中央区ものしり百科」では、87頁で「中央区の人口変遷」について、中央区の人口は、1953年1月にピークとなる172,183人を数えたこと、1997年4月に過去最低となる71,800人まで減少したこと、1998年に対前年比297年と45年ぶりに人口が増加し、2006年4月には1975年以来31年ぶりに10万人を達成したこと、などと述べています。
さらに将来の人口推計ですが、2018年3月31日付の日本経済新聞は、「都内人口格差、一段と、2045年の推計、都心3区、15年比3割増」という見出しの下に、「厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が30日発表した2045年の将来推計人口によると、東京都心への人口流入が一段と進む見通しだ。都心3区(千代田、中央、港)は15年比で3割超の増加。一方、多摩地域は減少率が2桁の自治体が目立つ。都内でも自治体間の人口格差が一段と広がりそうだ。
都心3区は15年に約44万3000人で、45年の推計では約59万5000人に増える。同研究所は3区について『マンション建設が相次ぎ、予想以上に人口が増加した。今後もその傾向は続くのではないか』と分析する。3区は全国の市区町村別の増加率で上位3位を占めた。
都心3区で増加率が最も大きいのは中央区の34.9%。前回(13年)の推計では40年の人口は10年比14.4%増で、増加ペースが加速する格好だ。」と述べ、2045年の中央区の推定人口は19.0万人としています。
この推計通りに進むとすれば、2045年には1953年1月のピーク人口17.2万人を超えていることになります。
「人口過密化というデメリット」を危惧されるかもしれませんが、私が居住する佃地区では、佃公園、石川島公園、隅田川テラスなど、「緑と水」の空間にも恵まれていますから、こうした環境がデメリットを打ち消し、人口増加による「集積のメリット」(地域活力と生活利便性の向上)がいっそう高まることによって、さらに住みよい街に進化していくことが期待されます。
下は3月24日の石川島公園の風景です。