今日は日本を代表するブランド牛のひとつ「佐賀牛」についてのお話です。
佐賀牛は佐賀県産黒毛和牛のうち最高級のものだけに名付けられ、その品質は全国の
数あるブランド牛のなかでもトップクラスを誇ります。
佐賀県は九州で最も小さな県ですが、そこにはあふれるほどの魅力がぎゅぎゅっと
詰まっており、温泉、名勝、古代遺跡など見どころもたいへん多く、以前に訪れた
短い旅行の間では県内でゆっくりと佐賀牛をいただくことは叶いませんでした。
このたび、われらが中央区で存分に味わってまいりましたのでご報告します。
銀座一丁目駅5番出口直結の PUZZLE GINZA(パズル銀座)。
テナントの半数以上が肉料理を主軸とするレストランという銀座随一の肉肉しいスポットとして、いま静かに界隈に棲息する肉食動物たちの熱いまなざしを集めています。
そのパズル銀座の6階にあるのが 佐賀牛レストラン Sagaya銀座。
国内外の調理法を用い、旬の素材を織りまぜ佐賀牛をさまざまなスタイルで提供して
います。
この日は「佐賀牛おまかせコース」に「ワインペアリング」をオーダーしました。
コース料理にあわせて厳選されたワインがタイミングよくサーブされるので、銘柄や
品種に頭を悩ませることなく、気軽にマリアージュを愉しむことができます。
それではコースの全容をたっぷりとご紹介します。
夏野菜のテリーヌ
美しい"まり"のようなお碗には はまぐりのフラン
シェフ厳選佐賀牛の焼肉をロースターで
タン、ネクタイ、サーロインの3種をそれぞれのソースでいただきました。
サーロインは春トリュフと唐津産のごぼう入りサバイヨンソースですき焼き風に。
個室の利用でもお肉は目の前でシェフが焼いてくださいます。
自家製担々麺 肉味噌に佐賀牛が使われています。
佐賀牛のステーキ(ランプ肉)
レフォール(西洋わさび)を使ったトランスペアレントなソースで。
〆のご飯 イイダコと菜の花の土鍋の炊き込み。
上段左:ホワイトアスパラガスをあしらった佐賀牛のタルタルを有明産の海苔に巻いて
上段右:佐賀牛とたらの芽のフライを自家製トリュフソースで
下段左:〆のご飯を鰹の一番だし、香の物とともに
下段右:パティシエによる季節のデザート
メレンゲの中には甘酸っぱいトロピカルフルーツのコンポート。
スウィートなマスカットのデザートワインがペアリングされました。
佐賀嬉野茶 玉露 水出し
お茶の水出しに使われていたのは、中央区に本社のあるHARIOのウォーター
ドリッパー。一滴一滴、水を滴下することができる装置です。実際にレストラン
で使われているところは初めて見ました。長い時間をかけて抽出された嬉野茶は
口あたりが極めてまろく、ありがたい甘みがしました。
佐賀の思い出を呼び起こす有田焼の器に彩られた料理を味わっているうちに、
きらめく銀座の街にあって心はすっかり彼の地を旅していました。
佐賀の地酒をはじめとする日本酒も多数取りそろえるこちらのお店では、近頃は
香港や台湾、シンガポールなど海外からのお客様が増えているそうです。
イタリア修業のご経験がある料理長は、外国語でのコミュニケーションはあまり得意
ではないと謙遜していらっしゃいましたが、目も心も愉しませる趣向を凝らした料理
とおもてなしは言葉などなくとも訪れる人に十二分に伝わることと思います。
また Sagaya銀座 では世界で活躍する ウルトラテクノロジスト集団「チーム
ラボ」とのコラボレーションによる 食とデジタルアート が融合する新しい食空間、
『MoonFlower Sagaya Ginza, Art by teamLab』を季節ごとに展開しています。
それはまさに言葉を必要としない世界。今までにない食体験にご興味のある方はぜひ
そちらもご注目ください。
佐賀牛 Sagaya銀座(さがぎゅう さがや ぎんざ)
中央区銀座2-5-19 PUZZLE GINZA(パズル銀座)6F
03-6263-0782
銀座一丁目駅・銀座駅・有楽町駅
休業日はホームページでご確認ください。 http://sagaya-ginza.com/info/#holiday