木々の新緑が目に染みる季節。
浜離宮恩賜庭園では、爽やかな萌える若葉が織り成す、微妙に色合いを異にする緑のグラデーションの彩りに目が奪われます。
中でも、園内に約25本あると聞くイロハモミジの芽吹いたばかりの清々しい若葉 "青もみじ" の美しさは格別。
殊に、太陽の光を通して仰ぎ見る "透かし青もみじ" が幾重にも重なる様は繊細で、射す木漏れ陽共々、"青もみじ" の表情を様々に味わうことができます。
中島の御茶屋、松の御茶屋、燕の御茶屋、鷹の御茶屋を背景に、"青もみじ" が映えるシーンも、江戸の大名庭園の面影を今に伝える当園ならではの情景。
初々しい生命力に溢れた緑に、改めて心が洗われるようです。