「御鎮座一千百七十八年 鉄砲洲稲荷神社例大祭」 三年に一度の本祭が、いよいよ5月2日より斎行されます。4月に入ってから建設のはじまったお仮屋には、ついにお神輿が姿を見せてくれました。
♪ 江戸湊に鉄砲洲あり
こちらは、鉄砲洲児童公園に飾られた、湊一・二丁目町会「宮元大神輿」です。昭和11年、行徳浅子周慶により作られ、台輪寸法は三尺三寸(約1m強)、延屋根型、白木造りです。町神輿としては最大級、品格・伝統ともに日本一の町内神輿と称されます。紋所は通称「鉄砲角」。屋根の上では、鳳凰が胸を張り、翼を大きく広げています。
こちらは湊町第二児童遊園に飾られた、湊三丁目町会の町神輿です。こちらも、屋根の上には堂々と鳳凰を掲げています。湊をはじめ、氏子である新富町、明石町、入船一丁目・二丁目・三丁目、新川二丁目越一・銀座一丁目東・二丁目東・三丁目東・四丁目東・五丁目東・六、七丁目東西・八丁目東 の各町会も、お神輿を担いで参拝します。
♪ 祭の本義は報恩感謝
鉄砲洲稲荷神社は、平安時代初期の創建。江戸古社十四社の一社にあげられ、「江戸湊に鉄砲洲あり」と、全国の津々浦々に知られたものです。土地の産土神であると共に、水夫達の信仰を集め、土地の繁栄と航海の安全をお守りいただいております。御鎮座の日は、今から1177年前の4月15日であり、永年その日に例大祭を挙行していましたが、明治初年、新暦に改め5月4日となり、今日に至っているそうです。
今年も、鉄砲洲稲荷神社例大祭から、中央区、そして東京の夏がはじまります!
中央区観光特派員 湊っ子ちゃん
第2号 平成30年4月30日