この4月29日から、NHKスペシャルが、新シリーズ「大江戸」を始めましたね。「150年前、1868年に消えた"日本史上最大のロスト・シティー"江戸。その知られざる姿を、ドキュメンタリーや4KCG、ドラマ表現など多彩な演出で描きます」(NHKのWebサイト)ということです。
全3回の内、第1回(4月29日)のテーマは「世界最大!!サムライが築いた"水の都"」でした。最近発見された、江戸初期の都市計画を描いた図面や、幕末の写真ネガなどを基に、江戸が「水を駆使して造り上げられた、世界に類をみないユニークな都市だった」ことを明かし、"水の都"江戸誕生の秘密に迫るものでした。
中央区は、周知のように「原初の江戸」ですから、「水の都・江戸」を描くことは、ほぼ「かつての水の街・東京都中央区」の原形とダブってきます。中央区教育委員会 中央区立郷土天文館発行の「区制70周年記念 中央区の歩み -戦後の発展とまちの変化―」(2017年10月)では、10頁から「戦後復興 河川の埋め立て」、14頁から「東京オリンピックによる整備と河川の埋め立て」について述べられています。10頁には、震災復興以降の河川の埋め立てが地図にまとめられていますが、震災復興、戦災復興、東京オリンピックによって、中央区内の多くの河川が埋め立てられたことが一目で把握できます。