中央区の「川と掘割」の歴史がよくわかる本に出会いました
PHP新書の「川と掘割"20の跡"を辿る江戸東京歴史散歩」です
著者は、岡本 哲志氏、昨年の11月に出た本です
銀杏八幡宮、銀杏稲荷神社(日本橋蛎殻町1-7-7、かつての土井堀、稲荷堀(とうかんぼり)に囲まれていた)(71ページ)
「江戸東京歴史散歩」とありますが、「川と掘割を辿る」となると、内容は、ほぼ中央区内のことになります
明星稲荷神社(日本橋小網町4-9、かつての稲荷堀と参道が平行してあった)(73ページ)
ほぼ中央区内のことなので、とても興味深くておもしろく、しかも目からうろこの連続状態で、あっという間に読み切ってしまいました
木挽町仲通り(かつての三十間堀川の近く)(80ページ)
銀座、築地、日本橋、八丁堀、人形町・・・明治以降も、もっと言えば太平洋戦争が終わった後においても、中央区は川と掘割が縦横にめぐらされた「東洋のヴェネツィア」だったんですね
新富稲荷神社(新富2-9-4、かつての入船川の近く)(96ページ)
川と掘割にとどまらず、町の来歴、通りの由来、神社仏閣の縁起、などが、豊富な古地図や古写真とともに語られます
古写真と、同じアングルから撮った現在の写真の対比がわかりやすいです
区立あかつき公園(築地7-19-1、かつて三角形をした明石堀のあったところ)(113ページ)
東京メトロや都営地下鉄の最寄駅・出口からの詳細な「街歩きガイド」も付いていて、散歩のお供にもなりますよ
鉄砲洲通り(かつて鉄砲洲川の流れていたところ)(113ページ)
次回の中央区観光検定の副読本にしてもいいくらいのものではないかと思っております(あくまで個人的な意見です)
ご一読をお勧めします