『ギフト、そして自分も楽しむ』をインテレクチュアルに取材します、rosemary seaです。
玄冶店 濱田家(げんやだな はまだや)さんは日本橋人形町にあります、伝統と格式の料亭です。
前回は濱田家さんの歴史について語らせていただきました。
前回記事はこちらです。
⇒/archive/2018/05/post-5282.html
今回はお料理・おもてなしなどにつきましてご説明させていただきます。
玄冶店 濱田家 総支配人 伊藤博仁さんにお世話になりました。
それでは・・・
濱田家さんは今年で創業106年です。
昔ながらの有り様に時代の風を取り入れながら、今も大切に料亭の伝統を守り続けています。
一椀、ひと鉢にこころを込めた四季折々のお料理はもちろんのこと、それぞれのお席に合わせたおもてなしや、季節ごとに趣をかえる床の間のしつらえなど、全体の調和が描く日本文化の奥深さもご堪能いただけます。
お料理は・・・
季節の恵みと彩りを最大限に活かした伝統的な懐石料理がいただけます。
大切にされていますのは美味しさ、そしてひと皿ひと皿に季節感を凝縮させた盛り付けの美しさ、彩りの美しさや手の込んだ繊細な味と技。
その五感に響く日本料理の神髄を、その日お見えになるお客様のためだけに、こころを込めておつくりされているそうです。
お料理の器は・・・
お料理は器に盛られて初めて完成します。
もちろんですが濱田家さんでは、献立に合わせて器を選ぶことに大変気を配ります。
そのどれもが美しい名器、どれも名匠の手によるものです。
一幅の画にも似た鮮やかな調和が、お楽しみいただけます。
おもてなしは・・・
ご接待でしたらそのご商談が進みますように、ご会食でしたらそのお席が和みますように、女将・女中さんともにお席に合わせてきめ細やかなおもてなしができますようこころを尽くされておられます。
政財界をはじめ、海外の要人の方々等に愛され続けてきました理由はここにあるようです。
しつらえ(調度類を配置し、室内の装飾を整えること)は・・・
季節の移ろいを床の間で描き出す、本物の掛け軸や生け花。
四季折々で表情を変える、手入れが行き届いた日本庭園。
清々しく水が打たれた玄関の敷石。
しつらえ全てにおいて、細部にまで気を配り趣向を凝らされています。
数寄屋造り・・・
戦後まもなく建て直された玄冶店 濱田家さんは、東京では数少なくなりました数寄屋造りの建物です。
季節ごとに表情を変える庭とあわせ、日本建築の端正な佇まいとなっております。
茶の湯に端を発する数寄屋造りは虚飾を排し、簡素な造形のなかに美しさを見出す建築様式です。
深い陰影を宿す聚楽壁の室内には、木のぬくもりと僅かな畳の香りが漂います。
夏なら簾障子にかわるお座敷は、掘りごたつのお部屋を中心に全8室あります。
芸者衆・・・
「芳町」は東京六花街のひとつとなります。
濱田家さんは、伝統文化として花柳界の存続にも尽力されております。
なお、現在の玄冶店 濱田家さんの代表取締役社長は三田芳裕氏。
創始者の三田五三郎氏の孫にあたります。
株式会社明治座 代表取締役社長でもあられます。
そのお子様には株式会社明治座制作部長の三田光政氏。
以前、明治座さんとしての映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり⑩にてインタビューをさせていただきました。
・・・2連続のご紹介はここまでです。
玄冶店 濱田家
日本橋人形町3-13-5
03-3661-5940 FAX 03-3808-0801
営業時間 <昼> 11:30~15:00 (水曜、木曜、土曜のみ営業)
<夜> 17:30~22:00
定休日 日曜・祝日
総室数 8室(2~60名様)
お料理単価 <昼> お一人様 15,000円 / 25,000円
(サービス料15%別、消費税別)
<夜> お一人様 30,000円 / 40,000円 / 50,000円
(サービス料20%別、消費税別)
※ 完全予約制です。
玄冶店 濱田家さんのホームページはこちら