浜離宮恩賜庭園の花木園、延遼館跡、中の御門付近の3個所に計約1000株植栽されていると聞く、ハナショウブが見頃を迎えています。
アヤメ科の多年草で、野生のノハナショウブをもとに、交配され、改良され、幾多の品種が作出されてきた、日本の古典園芸植物のひとつ。サトイモ科のショウブと混同されがちですが、ハナショウブは菖蒲花、ショウブは菖蒲草とも表記されます。
一般的には、原種の特徴を強く残す長井古種の他、江戸系、伊勢系、肥後系に大別され、花色も、白・薄紅・紫・青・黄と豊富で、絞りや覆輪など濃淡や模様の入り方も多彩で、花型も八重咲き、獅子咲きと変化に富みます。
優美な花姿としっとりとした風情が魅力です。