吹き飴、かりんとう、ねじりおこし、かるめら焼、地方の駄菓子は今ブームで各デパートにもコーナーが出来ているほどです。その懐かしい駄菓子が勢ぞろいしたこの展覧会は「仙台市の駄菓子職人だった石橋幸作氏(1900-1976)が半世紀にわたり、東北を皮切りに北海道から九州まで日本の主な都市の実地調査を終え、絵と文で詳細な記録として書き残し製本した冊子にまとめた郷土駄菓子の記録です。」(展覧会パンフ)
江戸時代から明治・大正期にかけて全国で製造された、小麦粉や水飴、黒砂糖などを原料とした素朴な郷土駄菓子は白砂糖を原料とした上菓子に対して「駄菓子」と呼ばれています。石橋氏は駄菓子の種類を「信仰菓子」「道中駄菓子」「縁起菓子」「行事菓子」「引き菓子」「薬駄菓子」などに分類し、併せて当時の駄菓子売りの風俗やそれを楽しむ子供たちの様子まで記録に残しています「駄菓子を定義づけるものは歴史と風土である」という石橋氏は絵心もあった方のようで一枚一枚に駄菓子愛があふれています。撮影自由だったのでその「駄菓子行脚」から雰囲気のわかるものを数点ご紹介します。「薬駄菓子」は歯痛止め、下痢止めまであり、こちらは薬種商で販売されていたそうですが、「歯痛止めの駄菓子」というのが何だか可笑しいですね。
関連企画として講演会「ふるさとの駄菓子 仙台とその食文化」が7月17日に開催されます。参加費は無料ですが予約が必要です(私はもう申し込みました)。ご関心のおありの方は以下をご参照ください
http://www.livingculture.lixil/gallery/
電話LIXILギャラリー 03-5250-6530
「ふるさとの駄菓子ー石橋幸作が愛した味とかたち」展は8月25日まで
LIXILギャラリー 京橋3-6-18 10時―18時
会場を出て高島屋さんに向かう途中に御神酒所と祭提灯をあちこちで見かけ今年は山王祭の年だったと気が付きました。ちょうど今日は神幸祭で街は御鳳輦や山車などの巡幸行列見物の人であふれています。