石川島公園の隅田川テラスで野鳥の定点観察をしている佃のうさこです。今年もカルガモの親子が3組やって来ました!今回、写真でのご紹介は、そのうち2組です。
まずは、6月10日の雨の日、隅田川テラスの葦の草むらで、メス親に連れられた雛4羽を発見。そぼ降る雨で、テラスに人の影はありません。ちなみに、鳥は両親で雛を育てるものも多いのに、カルガモはメスだけです。メス親に見守られて柱についた藻を食べているようで、生後2,3日といったところ。
隅田川には頻繁に船が通るので、池や川で育つ雛よりも、波に揉まれて羽の浮力を失ってしまう危険性が高いのですが、上手く寄せる波にも乗っていました。安心ですねー。
カメラを持っていても、じっとしているうさこは、岩に思えたのでしょう、近くにやって来ました。
愛らしい姿をこんなに間近で見れるのは、隅田川テラスならでは。川との接点を非常に近くに配置してあるテラスの魅力です。
もう1組は、6月14日の朝。ランナーの方々も足を止め、携帯電話のカメラで撮影されていました。だって、こんな大家族!しかも、雛と言えるか?の大きさですから。
雛は9羽です。手前のやや大きいのが親です。雛と言っても、この大きさですから生後2,3週間でしょうか?ここまで9羽一緒に育ったというのは、カラスに狙われる頻度が高いことを考えると、大変優秀なメス親・お母さんです。
親は、後ろの羽が一部青色なのが見えます。これがカルガモの特徴で翼鏡・ヨクキョウと言います。雛には、ありませんから全体にこげ茶色です。そんな観察をのんびりしていたうさこですが、突然、本当に突然、親が飛び立って行ってしまいました。雛を残してなんて、今まで観察していてありえない出来事です!
体は大きいですが、まだまだ雛ですもの、みんな一斉に鳴き始めました。ここは、「泣き」!!
この後、30分ほどもしてやっと親が合流しました。その間に他のペアのカルガモが来て「お前たちの親じゃないよ」とばかりにあしらわれる場面も。これは、もうすぐ巣立ちの予行演習だったのでしょうか?
今年のカルガモ親子は、どの親子も一日だけの観察で、翌日には姿がありませんでしたが、去年と今年と、2年連続でご報告出来ました。「隅田川テラスの朝散歩、雨の日には何かが起きる」これがうさこの決まり言葉です。