江戸時代より日本各地で作られてきた郷土駄菓子をテーマ にした展覧会が京橋LIXILギャラリーで開催中です。 子供の頃に食べた駄菓子が少しづつ世の中から姿を消して いくのは寂しい気もしますが、これらの駄菓子を約半世紀に 渡って調査・研究されているのが石橋幸作氏です。 今回、ご紹介するのは石橋氏の駄菓子のスケッチ帳や紙粘土 を使って昔の駄菓子を復元した模型など、約200点が展示され ている駄菓子をめぐる庶民文化の考察展です。
ところで、なぜ「駄菓子」というかご存知でしょうか。 昔はとても貴重だった白砂糖を使った菓子を「上菓子」と呼んだ そうで、それに対して水飴や黒砂糖を使った庶民向けの菓子を 「駄菓子」と言ったそうです。駄菓子は各地の風土や歴史、 文化などを反映した「ふるさとの味」に発展していきました。
この展示会で知ったのですが、「薬駄菓子」というものがありました。 薬効をうたう菓子は、江戸時代は薬商が扱うものだったそうです。 こうなると駄菓子も奥深いものだと感じました。 この展示会を通じて、全国の多様な郷土駄菓子にまつわる庶民文化 に触れた感じがしました。
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ふるさとの駄菓子展~石橋幸作が愛した味とかたち
会期 2018年6月7日(木)~ 8月25 日(土)
開館時間 10:00~18:00 休館日 水曜日、8/11-15
入場料 無料
中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXILギャラリー