1 もんじゃ焼きの歴史
下町の食文化を代表する「もんじゃ焼き」は、月島独創の食べ物ではなく、その歴史は江戸時代にさかのぼります。「誹風柳多留」に「杓子程 筆では書けぬ 文字焼屋」の川柳に見られるように、子供たちが出汁で溶いた生地で鉄板に文字を書いて覚えながら食べていたのが始まりで、文字焼と呼ばれたのがルーツだそうです。東京の下町で戦前戦後を通じ、子供たちが、茶碗一杯の小麦粉を水に溶いただけのものを鉄板の上にぶちまけ、味付けは、備え付けのソースと青海苔で、小さなヘラで少しずつ口に運ぶ駄菓子屋で供された子供のおやつです。これが大人の嗜好に合う味と量になったのは戦後で1954年開業の「好美家」が始まりです。1955年「いろは」、1956年「かぶき」、1965年「上州屋」、1966年「秀」が開業します。この時は具材もキャベツに豚、イカ、蕎麦、海老等の5~6種類でした。1970年代半ばごろはもんじゃ焼きやは5軒前後で、1980年代後半は10軒になりました。1988年に地下鉄有楽町線が開通、2000年に地下鉄大江戸線が開通するとともに、複数の店舗が、アイデアとオリジナリティで新メニューを考案し、創作的な味覚に工夫をこらすようになりました。またメディアやグルメの関心も加わり、月島は「もんじゃ」のメッカとして、西仲通商店街の半径の約500mの通称「もんじゃストリート」に80軒以上の店舗展開しています。また2002年9月「月島もんじゃ振興会協同組合」が結成され、月島もんじゃブランドの対外的な信用力向上のため努力されています。
2 月島もんじゃ振興会協同組合
(1) 場所:東京メトロ有楽町線の月島駅の7番出入口から上がってすぐの西仲通
商店街の入り口にあります。
(2) 営業時間:昼12:00~20:00 ☎03-3532-1990
(3) 特典
ア 「月島周辺もんじゃ屋さんのご案内」組合加盟店53軒の案内パンフレットが
あります。ここは案内所ではなく、協同組合ですので、もんじゃ屋さんの
案内はしていません。パンフレットを片手にお好きなお店をお選びください。
イ 1000円で1100円分のもんじゃ焼きを注文できるクーポン券を販売
しています。
もんじゃストリート ・ 月島もんじゃ振興会協同組合 ・ クーポン券
3 その他
8月3日(金)~6日(月)住吉神社例祭(本祭)が開催されます。
特に今年は3年に一度の本祭ですので是非お出かけください。