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お江戸日本橋。私のスタート地点。

[小江戸板橋] 2018年7月29日 18:00

「ここは、双十郎河岸って言うんだって」

「双十郎、って誰なの」

「何か紫色の頭巾をかぶっている、鞍馬天狗のような人かな?」

「それは・・ 宗十郎頭巾だよ」

 

日本橋南詰東側、「滝の広場」に日本橋船着場があります。

その場所に愛称となっている、双十郎河岸の碑が立っています。

碑には双十郎の元となった、二人の歌舞伎の大名跡の名が記されています。

十二代目市川團十郎、四代目坂田藤十郎。

東西の名優の名にちなみ、双十郎河岸と命名されました。

 

長さ49メートルの石造二重アーチ橋は、1911年(明治44年)に完成しました。

日本橋架橋百年祭が、2011年(昭和23年)に行われました。

百年祭の7月31日は、日本橋川の繁栄を期して、船乗り込みと記念碑セレモニー。

屋形船「大江戸丸」が船着場に近づいてきます。

船の屋上に座り、居住まいをただすご両優。

江戸の荒事、上方の和事を代表するお二人です。

日本橋の橋上や広場に集まった人々から、「成田屋」、「山城屋」の掛け声がかかります。

そして大きな歓声と拍手の中、除幕式が行われたのです。

 

日本橋船着場からは、日本橋運河めぐり、隅田川周遊やお台場めぐりなど人気のクルーズ船が出航しています。

夏は、宵闇が迫るころのコースで、夕涼みを楽しむこともおすすめです。

いつもと違う水辺のにぎわいを、川面に映る街の灯りを眺めるのも趣があります。

船着場の鉄の扉に描かれた水鳥のデザインもかわいいです。

 

今日も記録的な暑さ。

ぎらつく太陽に照らされた橋の欄干。触れると熱さで思わず飛び上がります。

石材の上では、身の薄い干物なら、余裕で料理が出来そうです。

 

 

私事ですが、このブログで投稿が100回目となりました。

特派員となって、他の活動に負担にならないように、そして長く継続できたらいいなと、ほぼ月1回のペースを保ってきました。

区切りとなる回に、日本の街道の起点となる日本橋に戻ってきました。

「花のお江戸にあこがれて、各地の小江戸の活躍に喝采をおくる、『小江戸板橋』でした。」