暑い!暑い!暑い!
気象庁が災害とまで表現する暑さが東京を襲っています。
今から丁度2年後には東京オリンピックが開催されますが、長時間の屋外競技となるマラソンと50km競歩は、この暑さの中での実施が懸念されています。
東京における暑さ要因の一つともなっているヒートアイランド現象の緩和として遮熱性舗装が進められていることはご存知ですか?
遮熱性舗装とは?
中央区のホームページでは
「遮熱性舗装とは、太陽光からの近赤外線を反射することにより、舗装への蓄熱を減らし、路面温度 の上昇を抑制します。約60度まで路面温度が上昇した一般アスファルト舗装と比較した場合、遮熱 性舗装の路面温度は約10度の低減効果があります。これにより、一般アスファルト舗装においては、 昼間に舗装内へ蓄えられた熱が、夜間に放出され、熱帯夜の要因になっていましたが、遮熱性舗装 では、昼間の蓄熱が抑えられるので、夜間も快適に生活ができるようになります。」
としています。
中央区では遮熱性舗装の効果を区民に広く知っていもらうために、遮熱性舗装部と一般のアスファルト 舗装部の路面温度をリアルタイムで比較した表示板を2箇所設置しているそうです。
そのうちの一つは下図に示す八重洲通りに設置してありました。
陸上の男子50km競歩は午前6時、男女マラソンも午前7時の早朝スタートとするなど暑さ対策に配慮したスケジュールになっていますが、マラソンは2時間超、男子50km競歩に至っては世界記録でさえ3時間32分33秒であり、4時間以上の競技時間となることは目に見えています。
東京ダンボは8月5日(日)に表示板に示される温度を記録し、温度変化を観察してみました。
その結果が以下のグラフで、11時を過ぎると遮熱性舗装でも40℃を超えてきます。
早めに競技を開始することは効果があることは判りますが、朝6時でも30℃に近い気温で、危険な状況であることは変わらないので、運営者のケアは必須ですね。
また、観戦者やボランティアも十分注意が必要です。
中央区の遮熱性舗装に関する情報は以下を参照しました。
http://www.city.chuo.lg.jp/kankyo/dorokyoryo/kannkyouniyasasiihosou.files/101.pdf