「江戸を学ぶ」をテーマにした企画を開催している銀座・三河屋さんのシリーズ第2回は「鬼平がうまいと言った江戸の味」展です。
これは「鬼平犯科帳」に出てくる料理を採りあげ、時代小説家の北原亞以子と逢坂剛のエッセイに江戸料理の第一人者なべ家の福田浩による四季折々の料理を再現した同名の本を元にした展示です。池波正太郎の小説は登場人物が食事するシーンが何とも美味しそうでストーリーとともに鮮やかな印象を与えることでも知られていますが、「一本饂飩」「軍鶏鍋」「天ぷらそば」など江戸時代に庶民に親しまれてきた江戸料理の数々は今の私たちにも「何か懐かしい記憶」を感じさせてくれます。五鉄で軍鶏鍋を囲む鬼平と配下、密偵たち、一本饂飩をすする木村忠吾など、「鬼平犯科帳」の各場面から立ち上がってくる江戸の味を感じるのは私だけではないと思います。
今回は本の中から春夏秋冬の代表的な料理の写真とレシピを展示、何とレシピはコピーがおいてあり自由にいただくことができます。私は今晩「蒟蒻と油揚げの白和え」に挑戦してみることにしました。乞うご期待。
23日と25日に福田浩さんの講演もあります。(要予約)
銀座・三河屋 銀座8-8-18 TEL 03-3571-0136 www.ginza-mikawaya.jp
三河屋さんは江戸の調味料「煎酒」や「煮ぬき汁」(江戸の麺つゆ)など江戸の味を伝える「江戸食」のお店です。
「鬼平がうまいと言った江戸の味」展 8月21日―26日
タチカワブラインド銀座ショールームB1 銀座8-8-15 TEL03-3571-1373