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お帰りなさい、福助さん!「秀山祭九月大歌舞伎」-歌舞伎座

[滅紫] 2018年9月 8日 12:00

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九月恒例の「秀山祭」が2日から幕を開けています。初代吉右衛門の俳名を冠して平成18年から開催されている「秀山祭」も今回で11回目を迎えました。当代の吉右衛門さんが初代の当たり役でご本人も得意とされている「河内山」「俊寛」を演じるのも話題です。また歌舞伎ファンにとって嬉しいのは福助さんが約5年ぶりに舞台復帰をされたことです。「歌右衛門襲名」が」発表されて間もなく「脳内出血による筋力低下」で2013年11月から休演、その間ほとんどマスコミ報道もなく、「一体病状はどうなのか?」とファンは心配していました。その福助さんが歌舞伎座の舞台に戻ってくる、しかも長男の児太郎さんが初役で雪姫を演じる「金閣寺」の舞台で。演目と配役が発表されてから「松竹さんもなかなか味なことをする」と話題になっていました。

 

「金閣寺」は「祇園祭礼信仰記(全五段)」の四段目で、金閣寺の大ゼリを使って上下する大道具の華麗さが初演以来の評判。福助さん演じる将軍足利義輝の母「慶寿院尼」はその金閣寺の二階に閉じ込められています。絶体絶命の雪姫が祖父雪舟の故事にならって爪先で桜の花びらを集め、鼠を描く、見せ場の「爪先鼠」が終わるといよいよ此下藤吉(実は真柴秀吉)が閉じ込められた慶寿院尼を救い出す場面。何と梅玉さん演じる藤吉が二階に達するとするするとセリが降りてきました。演出最高!福助さんがよく見えます、お肌の艶もよく、声も良く通る、立派な回復ぶり!同行の友人は大の福助ファンなので歌舞伎座に到着する前からウルウルしていたようで、目の前にみるともう感激最高潮。客席の拍手が鳴りやみません。謀反人の松永大膳を演じる松緑、雪姫の夫、狩野乃介直信役の幸四郎さんも初役。でも今回は申し訳ないのですが、福助さん出番の4分ばかりに集中してしまいました。

「鬼揃紅葉狩」は侍女も鬼女に変わる趣向、そして「河内山」の3本、夜は「操り三番叟」「俊寛」「幽玄(玉三郎の新作舞踊)

9月に入り朝夕少し涼しくなってきました。昼夜熱演の歌舞伎座にお出かけになりませんか。

 

「秀山祭九月大歌舞伎」千穐楽は26日、チケットのお問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489 10時―18時