こんにちは
きょうは、先日佃1丁目をお散歩したときに撮影した写真を少し紹介したいと思います。
月島駅から少し歩いたところにある佃1丁目エリアは、江戸時代に大阪の西成郡佃村というところから漁師さんたちが移住して住み始めたのがはじまりで、今なお昔からの漁師町のスケール、風情が残っている地域です。
舟溜まりに架かる佃小橋からは、佃1丁目の雰囲気と、佃2丁目の大川端リバーシティとの対比が独特な風景をつくっています。
さて、佃小橋を渡り、佃煮屋さんなども並ぶ街の中を探検していくと...
「佃島住吉神社」にたどり着きます。
創建は1646年で、佃島に人が住み始めた頃から鎮座されています。それもそのはず、この神社も、もともと大阪の佃村にあった神社から神様を分祀したのがはじまりです。
この佃島住吉神社の最大のみどころは「陶製扁額」です。
扁額(へんがく)というのは、鳥居や屋根の上についている、名称や屋号を表した板のことをいいます。扁額は一般的には木製や石造のものが多いですが、
この佃島住吉神社の鳥居の扁額は、陶器でできています。近くで見ると、美しい質感が見事です。
明治時代の1882年、有栖川宮幟仁親王の揮毫による製作で、その貴重さから中央区民有形文化財となっています。
さらに、佃島住吉神社では水盤舎(お参り前に手や口を洗うところ)も明治時代につくられたものということで、中央区民有形文化財に指定されています。
欄間にある木の彫刻が見事で、舟と波が表現されているあたり、漁業や水運と縁の深い土地であることがよくわかります。
最後にこの写真、よくご覧になってみるとおわかりになるでしょうか。
佃島住吉神社の正面の鳥居は2つあり、神社の入口になっているほう(石造で陶製扁額がついている)とは別に、写真奥に赤い鳥居もありますが、こちらの赤い鳥居は、隅田川に面して建っています。
まさに隅田川から舟でアクセスしてお参りする神社だったのだなあ、と感じました。
今回お散歩していて思ったのは、佃1丁目は高い建物が少なくて空が広く、川が近いという立地もあり、青空がよく似合うエリアです。
残暑がまだまだ厳しそうですが、晴れた日には佃島さんぼはいかがでしょうか!