沈みゆく夕日が醸し出す黄昏時の情感溢れる一時。
朝夕の "焼け" は、太陽光が地平線間際から長く大気圏を通過し、波長の長い赤色系の光が主に目に届くことから起こる現象とされますが、その色合いは空中の水蒸気量などで変わり、また太陽の位置により目まぐるしく状況が変化し、千変万化の様相を呈します。
殊に日没直後の時間帯は、"マジックアワー" と称され、息を呑むほどドラマチックな瞬間。
水辺空間の空一面に広がる色彩マジック。
自然への限りない畏敬の念を禁じ得ません。
佃公園から望むこの日の夕景は、墨絵を織り交ぜたような幻想的でダイナミックな自然の造形美。
川風に吹かれながら隅田川テラスを漫ろ歩いていると、やがて中央大橋が照らし出されます。