「灯火親しむの候」とは、秋の夜は涼しくて長いので、灯火の下で読書するのに適している、そういう時候ということだそうですが、今は当たり前に明るい灯火も、ずっと昔からあった訳じゃないと思い出させてくれる歴史の跡が、銀座2丁目の交差点にあります
銀座2丁目交差点の角、カルティエのビルの壁(銀座マロニエ通り側)に電気灯柱記念碑のプレートがはめ込まれています
1882年、それまで主流だったガス灯やランプに代わり、アーク灯が日本で初めて点灯されました
その記念碑で、プレートには明るくなった灯にたくさんの人が集まり見上げている様子が描かれています。あまりの明るさに多くの人がびっくりしたそうです
また、この交差点のカルティエビル前、中央通り側には、「日本最初の電気街灯建設の地」を記念して、関係者の手によって昭和31年10月1日に銀座記念灯が建てられました
その後、この記念灯は数度の建て替えを経て、現在のものは一昨年の9月に復元されたものです
先人の努力に感謝して、灯火親しむの候、読書に勉学に勤しみましょう