10月19日と20日に開催された 日本橋恵比寿講べったら市。
このブログで確認できるだけでも本当にたくさんの方が出かけられたようですね。
平成最後のべったら市、ご多分に漏れず私も行ってまいりました。
はからずも夜行性特派員であることが露呈する一枚。
そのときに購入したのが東京新高屋の 東京べったら漬 甘辛キムチ味。
王道でないところから入門してしまいましたが、こちらもおいしかったです。
辛さの向こうにほどよい甘みが、否、甘みの向こうにほどよい辛さか。
べったら市では20日の夕方には早くも売り切れが続出。まさに飛ぶように売れた
べったら漬けですが、みなさんはどのように召し上がっていますか。
私はべったら漬けと聞くと、その昔、冬の鍋料理ピェンロー(扁炉)の〆で作る
粥の付け合わせとして"指定"されていたことを思い出します。
ピェンローはグラフィックデザイナーの妹尾河童さんがイラスト付きエッセイの中で
紹介して広く知られるようになった白菜鍋のことで、もとは中国の家庭料理なのだと
か。エッセイをまとめた『河童のスケッチブック』(1995年文藝春秋刊)では裏表紙
にも登場しています。
手順も材料も味つけも非常にシンプルなことから男の白菜鍋の決定版などと呼ばれ、
今では冬の定番料理となっており、このスープで作る粥がまた絶品なのです。
そして、その熱々の粥には河童さんいわく「なぜかベッタラ漬があう」とのことでした。
ピェンローの作り方はいたって簡単。お奉行様も出る幕はありません。
レシピはネットですぐに手に入ります。
寒い冬は苦手でも、この鍋だけは恋しくなります。白菜よ、俺は待ってるぜ。
べったら市で最上級のべったら漬けを手に入れたみなさん、これからの季節は
ぜひピェンローと〆のお粥にあわせて召し上がってみてください。