11月4日は中央区まるごとミュージアムです。
多くのイベントがある中、東京ダンボは今年は「まちなかアート発掘ツアー」に参加してきました。
今回の募集では、「中央区には、たくさんの屋外アートがあります。それらは、誰によって、どんな目的で作られたのでしょうか? 普段は見落としているかもしれないそれらを、街を歩きながらゆるく解説していきます。中央区に限らず日本のさまざまな都市には、多くのアートが飾られています。きっと、本ツアーを体験した後は、あなたが行く先々の街で自らアートを発見できるようになっています!」とあり、美術館の絵の展覧会には時々足を運ぶものの、屋外アート、特に彫刻等の立体的な美術作品にはとんと疎いものですので、意を決して参加しました。
案内をしてくださったのは(株)MeltingPotの河口(こうぐち)さんと清水さんで、お二人とも美大を卒業された女性の方です。
集合場所は中央区役所正面で、「ニコラ」という平和像の前とういことですが、区役所には何度も行ったことがありましたが、「ニコラ」さんには会ったことがありませんでした。
いました、「ニコラ」さん。朝倉響子 作 ブロンズ彫塑像
細身の手足の長ーい女性でした。首に白いラインが見えたのでイヤホーンで音楽を聞いているのかなと思ったら、雨だれによる汚れでした。河口さんによると屋外アート、特に公共が設置したものは費用の点から維持管理が課題になっているとの説明を伺いました。
この「ニコラ」さんからスタートし、銀座、京橋、八重洲、日本橋と12点+αの屋外アートをご案内いただきました。
この中から、東京ダンボの印象に残った3点をご紹介します。
1点目は亀井橋公園にある「トリオ」です。セメントでできているそうです。
2点目は鍛治橋交差点近くにある「HELIX」:脇田愛二郎 作です。こちらは金属。
そして3点目はコレド日本橋にある「ホワイト・トゥインズ」:ジャウメ・プレンザ(スペイン)作で、ガラスと金属。
並べてみると、素材はざまざまなもののいずれも抽象的な作品で、今までには気づかなかった自分の好みを発見です。
この他、銀座4丁目三愛にある「コイコリン」、数寄屋橋公園の「若い時計台」等、様々な作品を楽しむことができました。
屋外アートの多くは説明板が設置されておらず、作者や題名が付いていません。その分、自分がその作品をどう感じるかだけがアートを楽しむ拠り所になるのだということを知ることができました。
(株)MeltingPotさんは企業、行政、美術館および個人蒐集家と多角的に関係を形成しながら、社会全体を通して日本を代表するアーティストを生み出すことを目的として運営されているとのことで、これらの活動が日本のアートを支えていることと思いました。
色々と学ぶことができて、とても有意義な時を過ごしました。来年もこの企画を続けてもらいたいですし、(株)MeltingPotさんの他のイベントにも参加・応援もしていきたいですね