立冬が過ぎ暦の上では冬。
ツワブキはキク科の常緑多年草で、艶のある大きな葉を持ち、太めの長い花茎を伸ばし、毎年秋から冬にかけキクに似た花を咲かせます。
通説では、蕗に似たその外観から、艶蕗と呼ばれ、転じてツワブキになったとされますが、蕗とは別種で、石蕗、艶葉蕗とも呼ばれます。
花色は限定されますが、葉は、斑入り、星斑、覆輪 など様々なものが作出されています。
「石蕗の花」は初冬(立冬から大雪の前頃迄)の季語として、親しまれています。
花の少ない初冬の浜離宮恩賜庭園にあって、明るい黄色の花は貴重な存在。濃い緑色の葉と対照的な暖かな花色は遠くからでも周りの景色に映え、一面をパッと明るくしてくれています。