11月の風物詩の酉の市、今年は三の酉まであり、築地の波除神社でも市が開かれていました。「三の酉のある年は火事が多い。」と俗信で言われていますが、これは、寒さが厳しくなって火を使う機会が増えることから、火事を出さないようにと言う戒めから言われるようになったそうです。来る年の開運や綬福、商売繁盛を祈願して人々は熊手のお守りを買い求めます。
この縁起物の熊手で「福を掻き込め」との願いを込め、かっこめ、はっこめ、と呼ばれています。江戸の天保年間初期までは、実用品の熊手におかめの面と四手をつけた物だったのが、その後色々な縁起物をつけ、今のような形になりました。
場内市場が豊洲に引っ越して、築地に残った場外市場、来年も「商売繁盛」が叶うといいですね。