こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
茨城県のアンテナショップIBARAKI sense(イバラキセンス)のリニューアルオープンから1ヶ月以上が経ちましたが、
皆さんはもう新しいお店に行かれましたか?
リニューアルオープン当日は、茨城県出身の女優白石美帆さん、俳優渡部豪太さんらによるテープカットが行われ、話題になりました!
私も茨城県出身ということで、オープン当日は同僚とともに立ち寄りました
(リニューアル工事中の店舗の様子)
以前より開放感のあるワンランク上のオシャレな空間に生まれ変わり、
魅力度ランキングで一気に挽回するくらい、茨城県の印象が良くなるといいですよね
(11月上旬の店舗の様子)
さて、Hanesが茨城県のアンテナショップで何を買ったかと言いますと...
■Saza Coffee(サザコーヒー)
答えは、IBARAKI senseに併設されているBARA cafeのSaza Coffee
「なんでコーヒー?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、
実はこちら、県内でも美味しいと評判で、県民から愛されているちょっと贅沢な自家焙煎コーヒーなんです
1969年、映画館「勝田宝塚劇場」の運営会社が創業したこちらのコーヒー店は、
1997年に南米コロンビアのカウカに直営農園を開設
2017年には、FNC コロンビアカウカ県の品評会で初優勝を果たしました
コーヒー豆の産地でも評価されているので、コーヒー通は見逃せませんね!
こちらのカフェでは数種類のみお召し上がりいただけますが、
Saza Coffeeの店舗には、徳川慶喜家の4代目徳川慶朝(よしとも)氏とコラボして誕生した「徳川将軍珈琲」というものがあります。
こちらは、1867年の開港交渉の際に、慶喜公がフランス料理人を雇い、
欧米公使にもてなしのコーヒーをお出しした時の文献を調査し再現した
幕末のフランス風コーヒーの現代版となっています
コーヒー好きのみならず、歴史好きもその風味が気になりませんか?
このように、徳川家つながりで江戸・東京とも関係の深い茨城県...
ここからは、区内の茨城県に関するスポットを時代ごとにご紹介していきます!
【江戸時代】
■武家屋敷
茨城県(常陸国、下総国の一部)の武家屋敷は区内に比較的多く存在していました。
上屋敷:常陸麻生藩 新庄駿河守直彪(日本橋浜町3丁目)
中屋敷:常陸笠間藩 牧野備後守貞直(明治座辺り)
下総古河藩 土井大炊頭利則(日本橋箱崎町、IBM箱崎ビル辺り)
■笠間稲荷神社東京別社
日本橋浜町にある日本橋七福神の一社笠間稲荷神社東京別社(寿老人)は、
江戸時代中期に日本三大稲荷のひとつである茨城県の笠間稲荷神社から分社された神社になります。
(総本社となる笠間稲荷神社。2017年撮影。)
毎年11月に菊まつりが開催され、多くの人でにぎわいます。
東京からも比較的アクセスしやすいです
■石川島資料館
ペリーが来航した1853年。
水戸藩徳川斉昭は日本の軍事力を高めるべく、「石川島造船所」を創設しました。
ここでは日本初の洋式帆走軍艦「旭日丸」の建造に着手し、近代造船が始まりました。
今日では、佃にあるこちらの資料館にて、佃島および造船所の歴史と文化を知ることができるようになっています
【明治時代】
■日本橋
1603年に初めて架橋され、翌年には五街道の起点として日本の中心となった日本橋。
現在私たちがわたっている石造2連アーチ橋は、1911年に完成したものです。
建築家妻木頼黄がデザインした麒麟と獅子のブロンズ彫刻が印象的ですが、
実は意外なことにこの橋にも茨城県要素があります!
なんと、舗装とアーチ部分に茨城県稲田(笠間市)から切り出した稲田石が4万切以上使用されているのです
「日本で最も白い御影石」と言われる稲田石は、最高裁判所や日比谷第一生命ビルでも使用されており、最近では、昨年12月に完成したJR東京駅丸の内側の広場の石畳に使用され、再び注目を集めています。
また、IBARAKI senseの壁としても使用されています
(笠間市にある稲田石の採石場の一つ。2017年撮影。インスタ映えしますよね)
◼️薬祖神社
福徳の森のすぐそばにあるこちらの神社をご存知でしょうか?
神社名から想像できる通り、医薬の祖神二神を祀っており、無病健康・病気平癒のご利益があるといわれています。
一見茨城県とは関係ないように思えますが、実は日本橋本町の薬業界では、
昔からこの二神を祭神とする茨城県の大洗磯前(いそさき)神社および酒列磯前(さかつらいそさき)神社等に参詣し、崇敬の念を示してきたといいます。
(長い階段を上った先にある大洗磯前神社。2017年撮影。)
すぐ近くの海には神磯の鳥居があります。
こちらは、IBARAKI senseリニューアル工事中、ガラスに貼られていたポスターでも紹介されていました。
(2017年撮影。)
ここまで江戸時代以降の中央区に見られる茨城要素の一部をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
日本橋に代表されるように、意外と身近で、なじみのある場所に茨城要素があると初めて知った方もいらっしゃるのではないかと思います
まだまだ知られていないだけで、茨城県の魅力はたくさんあります!
中央区内でまち歩きをしながらも、ぜひIBARAKI senseの光るスポットを見つけてみてくださいね
■IBARAKI sense
住所:東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル1F
営業時間:ショップ・カフェ 10:30~20:00
レストラン 11:00~23:00(日・祝は21:00)
公式ウェブサイト:https://ibaraki-sense.com/
※本記事は、IBARAKI senseの店長さんより掲載許可をいただいております。
【参考文献】
国土交通省 関東地方整備局 東京国土事務所「日本橋の装飾」http://www.ktr.mlit.go.jp/toukoku/panf/nihonbashi100/pdf/rekishi-03-04.pdf
児玉幸多(監修)「復元・江戸情報地図」(朝日新聞社、1994年).