『ギフト、そして自分も楽しむ』をイレブンナインに取材します、rosemary sea です。
去る12月26日(水)から28日(金)の3日間、東日本橋の薬研堀不動院界隈で行われました毎年恒例の「やげん堀納めの歳の市・大出庫市」、ごく当たり前のように多くの人出で賑わいました。
"歳の市"とは、門松や注連飾り(しめかざり)などのお正月用品を売り出す市のこと。
江戸時代は各地で歳の市が行われておりましたが、その最後を飾ったのがここ薬研堀でした。
ただ、現在も残るのは、このやげん堀納めの歳の市と、浅草の羽子板市だけとなってしまいました。
これに「東日本橋やげん堀商店会」さん主催の"大出庫市(おおでこいち、って言うそうです)"も併催され、衣料品や日用雑貨などがとてもお安く売り出されております。併せて100軒ほどの露店が並びます。
いらっしゃっていない方々、1年後はぜひお出でください。
いわゆる「チンドン屋さん」も大出庫市のチラシを配りながら、市のムードを盛り上げていました。
初日26日の午後1時前、その薬研堀不動院階段下にロズマリは参りました。
目的は・・・
江戸太神楽 丸一仙翁社中(えどだいかぐら まるいちせんおうしゃちゅう)、丸一仙翁・第13代家元(上画像)にお話を伺うため。
そして催される江戸太神楽を取材させていただくため。
初日の26日は間に大護摩(おおごま)が焚かれるので、13時と17時の2回。
27日と28日は13時・15時・17時の3回公演、1回は45分ほど。
約2年前になりますが、日本橋の榮太樓總本鋪さんの「鏡開き」の取材時のこと。
榮太樓さんで、丸一仙翁社中さんによるお正月の門付(かどづけ)が行われており、少しだけご紹介させていただきました。
その際の記事はこちらです。
⇒ /archive/2017/01/post-3951.html
更なるご紹介をお約束しておきながら、2年が経ってしまいました。
しかもダブルでお待たせ致しました、ここから本題、江戸太神楽 丸一仙翁社中さんのご紹介です。
太神楽の起源は平安時代、と云われています。江戸時代になり、大流行。
その要因は「お伊勢参り」です。一生に一度は伊勢神宮にお参りに行きたい、というのが庶民の願望。
しかし遠方在住では旅費も高価、日数もかかります。江戸からは片道15日。
そこで伊勢神宮や、同様に信仰を集めていた熱田神宮の神官子弟が獅子頭を持ち各地に出張。
お祓いをして御札を配りました。直接参拝する代わり、すなわち代神楽・・・。
ここから太神楽と、別表記になったと云われています。
江戸時代から続く、太神楽を代表する屋号のひとつ。熱田派に属します。
この派は1664年(寛文4年)、熱田神宮の許可を得て江戸に赴き、大小の屋敷を廻り「悪魔祓い」をしたそうです。
その5年後の寛文9年には江戸城吹上の庭で将軍家の上覧に供しました。
ここから江戸出張が恒例となり、やがて江戸に移り住むことに。
今では各種舞台やイベント、海外公演と、大変ご活躍されています。
また、お正月には日本橋界隈を中心に、昔ながらの町内廻りもされています。
・・・当日の演目のご紹介は中編・後編に続きます。
大本山川崎大師東京別院 薬研堀不動院
東日本橋2-6-8
都営浅草線 東日本橋駅 B3・B4出口 徒歩3分
江戸太神楽 丸一仙翁社中
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