中央区は水運の街としての歴史がありますね。今ではほとんどの運河が埋め立てられて、橋は道路の一部になっているところが多いと思います。東京メトロ日比谷線築地駅から聖路加国際大学方向へ進む聖ルカ通りにも、そういう橋の名が残っています。築地川を埋め立てた公園にかかる暁橋(あかつきばし)です。
先日、暁橋を通っていたら、公園の改修工事をしている側の壁面(本願寺の方向)にこのようなレリーフを発見! これまで全く気付くことなく通り過ぎていました。工事のために植栽を整理したのでしょうか。それとも、観ようと思わずば見えず、なのか。
上の写真は「築地居留地(現在の明石町)」という銘で、明治27年ガーディナー氏画とあります。この画の元は立教大学に所蔵されていると思われます(NPO法人築地居留地研究会発行の築地外国人居留地歴史マップ参照)。そして右の写真(築地駅に近いほうに設置)は「築地海軍省於操練場風船御試之図(現在の築地五丁目)」、資料提供マスプロ電工美術館とあります。いずれも中央区土木部公園緑地課と刻まれていますが、設置の日付はありません。
写真がヘタで申し訳ありません、ぜひ散策におでかけになり、ご覧ください。
居留地の図は、このレリーフを背にして聖路加国際大学のチャペルの方向を見た鳥瞰図、今とはずいぶん違う建物です。海軍省の図は、レリーフに向き合ってその左手向こう、築地市場の方向にあった海軍省での出来事でしょう。
工事中のフェンスに沿って
40年前のこのあたりの写真が
展示されていました。
今の様子は・・・
40年前は聖路加国際大学(当時は病院)が目立ちますね。
おっと!そうか! 本願寺側の通りも橋の上のはず。
橋名を見落としました。観ようとして見なければ!