子連れ特派員のえだまめです
去る2月3日(日)、第11回中央区観光検定が実施されました。
申し込んではいたものの、極端な準備不足だという自覚もありまして、
「もう受けるのやめた方がいいのでは?」
という悪魔のささやきが聞こえた気もしましたが
「参加することに意義がある!」と自分を奮い立たせ、前日に過去問を猛烈に解きなおしチャレンジしてきたのでした。
そして、終わった今。
「終わったから、まあいいか」で済ませてしまうとよくない気がして。
迷った問題、間違えた問題の中から気になったものを
いくつか重点的に確認しておきたいと思いました。
というわけで、「えだまめのひとり反省会」シリーズ、しばしお付き合いください。
まずは今年度のテーマ問題「平成の中央区」よりの出題です。
問5 中央区にある次の建造物のうち、国の重要文化財に指定されたのが
平成ではないものは次のうちどれでしょう。
ア.勝鬨橋 イ.日本橋 ウ.三井本館 エ.日本銀行本店本館
・・・正直、そんな切り口もあったか・・・!と面食らった問題でした(大汗)。
確かに近代の建造物の歴史的価値が認められてきたのはここ最近の話のように思いますし
こうしてみると、どれもこれも平成に認定されたものっぽい印象です(滝のような汗)。
というわけで、本番ではまんまと外してしまったわけですが。
ちゃんと確かめてみます。
ア.勝鬨橋
こちらの勝鬨橋、検定にもよく出てきますね。
「東洋一の可動橋」と呼ばれ、当初は1日5回跳開していましたが
船舶運航量の減少などの理由から現在は開閉を停止しています。
で。
「国内最大の可動支間を有する技術的完成度の高い構造物」などの評価により
国の重要文化財に指定されたのは・・・平成19(2007)年6月です!!
というわけで、こちらは答えではありません
イ.日本橋
明治44(1911)年に現在の橋が架けられた日本橋も
トピックに事欠かない場所ですね。
4つの橋詰には広場があり、船着場があり、
観光案内所も出来て・・・と。
ですが、架橋100周年を超えた橋そのものも頻出問題ですし要チェックです。
写真に写っている獅子さんは「東京市の守護」を象徴するものですよね(頻出問題)。
で、日本橋が重要文化財に指定されたのは・・・平成11(1999)年5月!!
というわけで、こちらも答えではないのです
ウ.三井本館
写真からも見える通り「コリント式(ここ頻出です)」オーダー列柱が
印象に残る三井本館。
昭和4(1929)年に三井の主要各社が入るオフィスビルとして竣工しました。
地下には50トンの重さの円形扉のある大金庫が設置されているそうですよ。
(これも過去出題されてます)
で、三井本館が重要文化財に指定されたのは・・・平成10(1998)年12月!!
なので、これも答えではありません
エ.日本銀行本店本館
・・・「消去法で、エが答え!」といわずに、ちゃんと確認しましょう。
明治15年に日本銀行が我が国の中央銀行としての業務を始めた際には
永代橋のたもとにあった北海道開拓使東京出張所の建物を利用していました。
そちらの設計はジョサイア・コンドル。鹿鳴館の設計を担当したお雇い外国人です。
(こちらも以前から多く出題されているポイントですね)
しかし、施設が狭く、交通の便も悪かったので
明治29(1896)年、新たに建物を建造して移転することに。
それが江戸時代に「金座」のあった日本橋本石町にある、現在の日本銀行本店本館です。
設計を担当したのは辰野金吾。コンドルのお弟子さんです。
モデルとなったのはベルギーの中央銀行(これも過去出題されてます)。
デザイン様式はバロック様式とルネサンス様式を組み合わせている「ネオ・バロック建築」です。
関東大震災で館内の約半分を焼失しますが3年後に修理が行われ
昭和初期にも増築が行われて現在に至ります。
そして・・・重要文化財に指定されたのは・・・昭和49(1974)年!!!!
意外と他の3つより、だいぶ前の指定ですね。
というわけで、正解は「エ.日本銀行本店本館」でした!!
日本銀行本店本館の真向かいにある「貨幣博物館」もなかなか面白い展示が多いですし
検定の復習がてら、みなさまこのあたりの街歩きをしてみてはいかがでしょうか??
先日先輩特派員の「CAM」さんがかかれていた「江戸桜通り」も
日本銀行本店本館前からコレド室町の方まで通り抜ける道ですが
こちらも日本橋三越本店の「デパ地下」なども含めて
美味しいものを探しながらのお散歩にも最適ですよ。
もう少ししたら名前の通りに桜並木が美しいので特におすすめです!!