バレンタインと言えば、以前は"女性が男性に告白する日"との「甘ずっぱい」イメージが強かったと思いますが、最近では
・女性が自分へのご褒美にする、
・女性同士で(高級)チョコ等のお菓子を贈りあう、
・なぜか男性が女性にチョコを買わされる、どさくさに紛れてバッグなども買わされる、
・おじさんがイベントに紛れて自分で食べたいチョコを買う、
など、「甘い」だけではない味のバラエティの増加さながら、楽しみ方/搾取のされ方も多種多様になっていると感じます。
その為、世界各国のチョコレートを買うイベントも、「バレンタイン」ではなく、「スイーツコレクション」や「サロン・ド・ショコラ」と銘打ち、かなりの甘党であってもブランドを追い切れないほど選択肢が増えています。
今期の注目は何と言っても!「ルビーチョコレート」ですね。
これはダーク、ミルク、ホワイトに続いて80年ぶりに登場したチョコレートの新カテゴリーとのこと。
ルビーチョコレートは希少性があり、繊細なことからごく限られたブランドのみが扱っているとのことで、私はこのルビーチョコレートを味わってみようと、日本橋三越本店でのスイーツコレクションを訪問しました。
ちなみに高級チョコのブランドで有名なゴディバのアジア第一号店が、日本橋三越本店(1972年)であることは試験に・・・
は出ないかもしれませんが、豆知識です。
最初に「とらや」さんで、「羊羹 au ショコラ」を購入。パリ店限定での商品で、ラム酒と羊羹をおりまぜた和洋折衷の大人の味です。
続いて、スイーツコレクションの会場にて、ピエールマルコリーニのソフトクリームを注文。カカオの豊かなアロマと優しいストロベリーが調和する幸せの組み合わせ。
ピエールマルコリーニと言えば、今から20年以上前に当時の上司とベルギーに出張した際の思い出にまで遡ります。
当時は今ほど高級チョコレート市場なるものが国内にはなかったと思います。出張に当たっての事前スタディ(?)として「ベルギーでは、ノイハウス、ヴィタメール、デルレイなどが有名なのか(全部、今でも有名ですね)」と浅はかな知識を得ていたのですが、ベルギーでお会いした旧通○省の方が「チョコレート選手権で優勝した新進気鋭のチョコレートパティシエのお店に行きましょう」と連れていってくれたのが、「ピエールマルコリーニ」だったのです。お店には宝石のようなチョコレートもありましたが、大きい板チョコのような「ブロック」単位での販売がメインだったように思います。
続いて、本命のルビーチョコレートですが・・・狙っていたデルレイのルビーチョコを買いに行くと・・・な、なんと、
売り切れ!!! (他のブランドも軒並み売り切れていました)
希少性があるためか、高級なチョコレート群の中にあってもさらに高価なので、「流石に売り切れることはないだろう」と甘い読みをしておりました。
ルビーチョコ"のみ"のセットは売り切れていたものの、ルビーチョコが入ったセットを販売していたピーターバイヤーを購入。ベリーのようなフルーツ特有の酸味と後から来る甘みのコラボレーション。これは・・・もっと食べてみたいと思える逸品です。もう少し一般的になるには少し時間がかかるのだろうか。
(他にもプレミアム麦チョコ等を購入。いろいろな味が楽しめます。国産の小麦というのも嬉しいポイント)
これ以外にもたくさんのブランド、バラエティ豊かな楽しみ方、味覚、視覚、嗅覚、聴覚、触覚を最大限動員する必要があるほどの趣向が凝らされており、知れば知るほど奥の深さに気づくといった程でした。
なお、チョコレートに合う珈琲として激しくお薦めするのが、同じ日本橋三越本店に入っている宮越屋珈琲の「フレンチブレンド」。
少し濃い目に煎れたフレンチブレンドを嗜みながら、チョコレートを堪能したのは言うまでもありません。