中央区観光協会オフィシャルブログ

中央区観光協会特派員ブログ

中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

執筆者一覧

>>このブログについて

最近のブログ記事

うなぎ百撰会について

[にゃんボク] 2018年12月20日 12:00

 突然ですが、長野県の諏訪エリアと聞くと皆さん何を想起されるでしょうか。諏訪湖、諏訪湖の花火、御神渡り、諏訪大社の御柱・・・

 枚挙に暇がないところかもしれませんが、「うなぎ」も忘れてはいけませんね。

 諏訪湖を源にしている天竜川は浜松までつながっています。浜松で生まれたうなぎの稚魚が、天竜川をのぼってきて、諏訪湖で育っていたことから、古くからうなぎの漁獲量が非常に多く、周辺には現在もうなぎ専門店が軒を連ねています。しかもこの辺りは、蒸し焼きの「関東風」と地焼きの「 関西風」の店が混在していて両方の味わいが楽しめます。

 先日、年に一度のウナギ祭り(?)ということで、長野県の諏訪エリアに行ってまいりました。
suwako.jpg(1周16キロの諏訪湖は、走るルートが見事に整備されていて、ランニングにも最適。走った後の温泉にも事欠きません。「食べて走って温泉」のパッケージが楽しめますね。信州は美味しいものだらけで困ります!)。
fujisan.jpg(1周のうちに様々な顔を見せる諏訪湖の風景。晴れた日には見事な富士山の姿も拝めます。)
kobayasi.jpg さて、今回は、うなぎ「小林」さん(諏訪市)を訪れました。「天然ウナギが入った」とのことで、迷わずオーダー。ウナギの旬は夏ではなく、秋から春先というのは広まりつつあります。とはいえ、天然のウナギは12月に入ると入手時期も終了に近づくとのこと。
こちらのお店では、天然のウナギは、浜松等以外にも、東京湾のものも入るとのことで、ここで江戸前のウナギの話を聞けるとは思いませんでした。

unagi.jpg(自分史上最大サイズのウナギ。そして絶品でした。写真では大きさが伝わりにくいのが残念)

このうなぎ「小林」さんは、"うなぎ100撰会"の会員でもあります。
20181209_111858.jpg(店舗でいただいた"うなぎ100撰会の会報"。阿川佐和子さんのエッセイやうなぎ資源保護の話など充実しています)

"うなぎ100撰会"、発行所は中央区日本橋室町(ここでやっと中央区登場)です。全国のお店を網羅している中においても中央区内の会員を見るに、
(順不同、敬称略)
・伊勢定
・いづもや
・大江戸
・喜代川
・高嶋家
・宮川本てん
・竹葉亭
・登三松(とみまつ)
・ひつまぶし名古屋備長 銀座店

・・・言わずと知れた名店揃いですね〜。

 
うなぎ100撰会の会報には、ウナギの資源保護に関するページも割かれています。
大分県の大野川では50年前は一晩で3~4キロのシラスが捕れました。」(一晩で2万匹ほど捕れていたことになります)「今は捕れる時で100匹から千匹。これはもう減っているなんてレベルのものじゃない。かつての千分の一ですよ。」

私も以前はウナギを何度か飼育したことがあります。あまり知られていないかもしれませんが、他の魚に攻撃を仕掛ける獰猛さを持ち、スジエビや小魚、ミミズなどをバクバクと食べる大食漢です。そして水質変化、環境変化にもタフな魚だと思っています。
以前は、ウナギの数が減っているのは、公害などの水質悪化問題でしたが、いつしか資源量そのものの枯渇へと課題が変化してきています。

この食文化を絶やさないためにも、何ができるのか、手遅れになる前に何とかしたいところです。

 

 

人形町甘酒横丁の定点観測など

[にゃんボク] 2018年12月 9日 18:00

先日、中央区内のバスに乗った際に、人形町付近で「この辺の人形焼といえば、重盛、板倉屋、亀井堂...云々」ととある方が話をされているのが聞こえました。

 私は、「あれッ、亀井堂さんは閉店したはずだけど・・・亀井堂さんは「再挑戦」と掛詞になった「さいちょうせんべい(煎餅)」を売っていたぐらいだから、復活したのかな。」と思い、ひそかに確認をせねばと思っておりました。

 今は中央区など都心部ではいたるところでビル/マンションなどの工事をしており、本当に「気づいたらすっかり景観が変わっていた」ことも珍しくないと思います。

 私が持っている「あの日の日本橋(武揚堂)」等の冊子についても、当時は当たり前であったはずの日常の風景の一部を切り取ったものが、時を経て今となって見るとその時々の人々の装いや町の喧騒を雄弁に語っていることに気づき、「何気ないものこそ、新鮮で刺激的で貴重だ」と思えます。

 そんなことを思いながら、定点観測として人形町の甘酒横丁に早朝行ってまいりました。(人形町方面から、明治座のある浜町方面に向かいます)

 以前、100円ショップがあったところは建て替え中の模様。建設現場の囲いは付近の広告/案内版も兼ねていますね。
(カメラの腕の良さから見事に影が映りこんでしまいました、ご容赦下さい
amazake.jpg
 と、ここで、英国カフェのタイニートリアティールームさんが甘酒横丁通りに移ってきていることに気づきました。こちらのお店、英国の田舎をイメージしたカフェにて、おいしい紅茶やスコーン、ケーキなどがいただけます。私もクロテッドクリームとスコーン、紅茶、シフォンケーキ、バナナケーキなどを好んでいただいておりました。ちょっとお店が小さかったのですが、移転されてさらに拡張されたようです。

gaikan.jpg


日本橋三越や伊勢丹の英国フェアにも御呼ばれされていたので、「私もおいしいと思ってたけど、三越さんに呼ばれるんだから相当だ」(/archive/2018/09/post-5598.html)(お墨付きをもらったのは、このお店であって、私ではありませんが、ちょっと嬉しい)(早朝につき開店前でした)

kanban.jpg

明治座方面に向かって右側にあった亀井堂さんは、残念ながら閉店のままでした。(人形町の人形焼といえば、重盛永信堂さん、板倉屋さん、とアップデートされていない方がいらっしゃるようでしたら、ご参考まで)

 さて、最後は東京駅日本橋口にある、「2027年に完成予定の、あべのハルカスを超える日本一の超高層ビル(390メートル)」の建設地を上から見た写真です。
10年後、15年後はどうなっているでしょうね。すっかり装いが変わっていて、あれ、前はここは何だったっけ?と思ってしまうかもしれませんね。
zentai.jpg(建設現場のみを少し拡大 ↓)

tokiwabasi.jpg

 

 
1