こんにちは、湊っ子ちゃんです。
今日は、日本橋兜町と茅場町の歩道にやってきました。
♪ 歩道美術館へようこそ!
茅場町1丁目のバス停の足元に、都電の絵をみつけました。
絵の都電は19系統のようです。
通り三丁目から、王子駅までの路線でした。
その他にも、茅場町を通る系統はたくさんあり、当時は交通の要所だったようです。
東京に、路面電車が走り始めたのは、明治36年にもさかのぼります。
時は変わり、昭和30年代、40年代に入り、都電から地下鉄へと交通網も大きく変化しました。
兜町側の歩道にも、都電の絵がありました。
こちらは夕暮れどきでしょうか。藍色に染まる空がきれいですね。
さぁ、鎧橋方面へ歩いてゆきましょう。
花の絵をふたつ、みつけました。
この辺りには、植木長屋と呼ばれていた通りがあります。
縁日に、植木や盆栽を売る市が立ったそうです。
兜町・茅場町は、3つの川に囲まれた町。
日本橋川、楓川、亀島川。
江戸時代は川沿いに、荷揚場や土蔵がたくさん建ち並んでいました。
明治5年、近代資本主義の父 渋沢栄一氏が兜町に住居を構え、第一国立銀行や、東京株式取引所を創設します。
遠くに見える、天守閣を洋風に模した五層楼閣の建物は、第一国立銀行でしょうか。
さぁ、東京証券取引所前の歩道です。
円筒形の本館が完成したのは、昭和6年のことです。
ドリス式のオーダー円柱、商・工・農・交通をあらわす像が上部に置かれていました。
後部には、市場館が続いていました。天井は、淡い色調のステンドグラスをはめこんだ天窓になっており、雄大な空間でした。
昭和63年、今の建物に改築されました。
絵のある歩道というのは、おもしろいですね。
その町の表情が見えるような気がします。
これからも、素敵な歩道との出会いを大切に、中央区を歩きたいと思います。
中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん
第20号 平成30年8月19日