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新春の空に響くカレッジソング

[小江戸板橋] 2018年1月 6日 12:00

 『 紫匂う 西郊の森

  夢さめやらぬ 緑ヶ岡の

  霞にそびゆ わが白亜城

  春光うららに 今さしそめて ・・

 

2018年、関東の三が日は、冬晴れの陽射しに恵まれました。

TVニュースは、富士から昇る朝日、青空を背景にそびえる冠雪の富士と、新春にふさわしい風景を映し出します。

 

日本橋交差点。

その北西の位置からだと、ゴールに向かい走ってくる選手を、はっきりととらえることができるのです。

第94回東京箱根間往復大学駅伝競走。

日本橋界隈での箱根駅伝10区応援は、孫たちが帰った後の恒例行事になっています。

ビル風は強く冷たいのですが、東京日本橋タワーの壁面、日本橋高島屋の上空から顔をのぞかせる太陽に照らされると、上着のファスナーを下したくなるほどです。

選手たちが走りすぎる予定時間には、まだ1時間以上もあるのですが、昂揚感はすでに高まっています。

たなびく各大学の幟旗。

各所で行われる応援パフォーマンス。

元気の良いおじさまが、「さあみんなでカレッジソングを歌いましょう。」とリードします。

歌えてしまうんですよね。

卒業から数十年が経っているのに。

 

私は体育会剣道部に入部したのですが、入部早々、「次の月曜日までに、カレッジソング、校歌、応援歌を覚えること」と上級生から指示を受けました。

当時はユーチューブもCDもない時期でしたから、2年生の歌を頭に叩き込み、学生手帳の音符を必死で追いました。

月曜日の稽古終了後、「1年!」との幹部の声を合図に、道場で一列に並び、表情をこわばらせながら歌ったものです。

グリークラブでも通用しそうな歌声?

 

交差点の交通整理がなされ、通過予告車が通ります。

パトカー、白バイの姿が見えると、風に髪をなびかせ先頭を行く選手が視野に入ってきます。

沿道の人々は選手の名前を連呼します。

「がんばれー。がんばれー。」

目の前を飛ぶように過ぎる選手。

みんなの思いを込めての力走です。

襷をつないだ9人分だけでなく、走ることのできなかった者の分までつなぎます。

当日の朝、エントリー変更で外れた選手もいます。

襷が途切れた繰り上げスタート。

熾烈なシード権争い。

 

「いま、ゴールしました。」

 オオッ!

「大会新記録がでました。」

 オオッ。 おめでとう!

10年前までは、出場することが夢。襷をつなげれば。シード権内に入ってくれれば・・。

新しい夢を叶える、強い選手が育っているんだね。

選手たちに負けないように、今年も頑張りたい。

新しいことに挑戦し続ける1年にしたい。

胸を張って、カレッジソングを歌おう。

 

  常盤木の色 映ゆる

  われらが母校 青山 』

  

 

 
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