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2013年8月11日 09:00
梅雨明けを告げるニイニイゼミ、夏の盛りのミンミンゼミとアブラゼミの "蝉時雨"、晩夏のツクツクボウシとセミの鳴き声は季節の移ろいを体感させてくれる。
不完全変態のセミには蛹の時代がない。終齢幼虫が土の中から出て、成虫へと脱皮・変態する様<羽化>は、ここ佃公園でも夏の日没後から夜半にかけ身近で見ることが出来る。
背の中央が割れ、体をぐっと反らしながら次々に部位を引き抜き、最後に青白い翅を徐々に伸ばしていく様は美しくダイナミックでかつ神秘的である。(下の写真参照)
アブラゼミの場合、一般に卵から足かけ約4‐7年、羽化した成虫は数週間で一生を終えるとされている。
羽化後数日で成熟し、♂は鳴いて♀を呼び、♀は交尾後枯れ枝や生木(幹)に産卵管を差し込み産卵する。ジグザグ状の産卵痕が特徴と云う。
孵化した幼虫は空中を落下して土中に潜っていくと聞く。
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✎セミの抜け殻
左からニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、クマゼミ
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2013年8月 8日 09:00
8月6日7日は佃、月島、勝どき、晴海地区の氏神様「住吉神社」の例祭。
今年は「陰祭り」ということで街の様子も3年に一度の例大祭(本祭り)の喧騒とは趣を異にする。
境内では8月6日11:00より大祭式、8月7日14:30/16:30/19:00には神楽奉納が粛々と執り行われた。
それでも、8月7日14;00からの、平成24年度例大祭 "揃い" を着用した佃住吉講世話人一同参拝等を見るにつけ、地域の祭りに対する独特の思いや仕来り、祭りを通じた強い絆と伝承する心意気が伝わってくる。
(写真左上)
✎例大祭に欠かせないものの一つに「揃衣(そろい)」(と呼ばれる浴衣)の新調がある。
宮神輿は揃衣を着て、白足袋を履かなければ佃では担げない。
女性は宮神輿を担げないが、宮元町会<千貫>神輿渡御に限って女性も参加出来るとの仕来りも健在と聞く。
佃島(佃一丁目)には、一部<上町>・ニ部<下町>・三部<東町>からなる男子のみで構成される佃住吉講という組織があり、住吉神社の例祭は勿論、神社で行われる祭祀全般に関わる。
佃住吉講の構員は「若衆」・「大若衆」・「世話人」の三つに序列され、身につける揃衣や役割が異なる。世話人になるにはひと頃若衆20年、大若衆10年の「時」が必要と云われたが、現在は年齢・経験・貢献度等を考慮して昇格が決められると云う。新加入の若衆は「新縁(しんべり)」と呼ばれ、座る席を間違えると「○○年早い」と厳しいお叱りを受ける世界と聞く。
尚平成24年度の例大祭の揃衣のデザインは、
≪若衆≫ 白地に紺(写真左)
≪大若衆≫ 薄青地に紺(写真中)
≪世話人≫ 薄青緑地に紺(写真右)